ハムサンド ページ5
○
「え…?」
その声にびっくりした私は思わず顔を上げた
そこにいたのは褐色肌の金髪男
おまけにイケメンときた
「えっ?」
男の人も私の顔を見た
見つめ合うふたり
じゃなくて
「あ、あの…なにか」
男がずっと私の顔を見て固まってるので声をかける
その声にはっとする男
「すみません。つい見とれてしまいました」
「は?」
「ハムサンドですね。畏まりました。すぐにご用意します」
注文もしてないのに勝手にハムサンドを用意し始める男
「え、ちょっと…私注文してないんですけど…」
男に私の声は届かず男は用意をし始める
(ま、いっか。どうせ注文しようと思ってたし)
私は用意された水を1口飲み、スマホを見る
するとすぐに
「お待たせしました」
目の前にハムサンドが出された
「っ…おいしそう…」
「ありがとうございます」
思わず出てしまったその言葉に笑顔になる男
「いただきます」
私はハムサンドを1つ手に取り食べた
「お、おいしい」
正直めちゃくちゃおいしかった
(こんなおいしいの初めて…)
次から次へとハムサンドに手が伸びる
夢中になって食べ、気づいたら完食していた
「…ふぅ……おいしかった。ご馳走様でした」
両手を合わせ言い、立ち上がる
「ありがとうございます。……あ、あの」
立ち上がった私に男が声をかけてきた
「はい?…あぁ、お会計ですね…えっと…」
会計しようと財布を出した時だった
「あ、そうではなくて」
男が財布を出そうとしていた私の手を掴んだ
「え?なにか…」
「これ。よかったら」
と男が渡してきたのは名前と電話番号、メールアドレスが書いてある1枚のメモだった
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作者名:汰 | 作成日時:2018年5月11日 19時