イケメンなのに ページ16
○
「それじゃ、いってらっしゃい。透くん、よろしくね」
「はい。行ってきます」
彼がそう言うと走り出す車
半ば無理矢理乗せられた私
今走ってるけど飛び降りたい
車の中で2人きりのこの空気が嫌
しかも隣に座って運転してのはストーカーだし
…なんでこの人私のストーカーしてるんだろ
ふとそんなことを思い彼の横顔をじっと見たいたら
「どうかしましたか?」
彼が目だけこちらに向けた
「っ、いえ。別に」
私は素っ気なく返し窓の外の流れる景色を眺めた
イケメン。それは確かに認める
でもそんなにイケメンなら女には困らないはず
なんでこんな普通人間のストーカーするんだ
………私なんか悪いことしたかな
私のことを恨んでてストーカーしてとか……
「!?ほんとに大丈夫ですか!?」
「大丈夫大丈夫。気にしないで」
いろんな事が頭の中を巡りガクッと項垂れる私
・
・
・
「ありがとう…ございます…」
「いえいえ。では、また迎えに来ますね」
「来なくていいですよー……って人の話を聞けよ」
私が言う前に行ってしまった彼
小さくなる車を見ていたら
「ちょっと…!!A!!」
例の友達がこちらに向かって走ってきた
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作者名:汰 | 作成日時:2018年5月11日 19時