何故かいる奴 ページ11
○
友達に相談したが結局解決されず
逆に羨ましがられた
学校が終わり、校門を抜ける
すると、いつもいる場所に彼はいなかった
(朝言ったのが効いたのかな)
ほっと胸を撫で下ろす
(もう来なかったらいいんだけど…)
そんなことを思いながら私は帰路につく
・
・
・
「なんで……」
「あら、A。おかえり。お客さん来てるわよ。……イケメンの」
「Aさん!おかえりなさい」
無事に家に着いたのはいいがそこからが問題だった
何故か奴が家の中にいて、ソファに座っていたのだ
しかも何故か母は機嫌がいい
「お母さん。あいつ上げちゃだめだよ!」
母の耳元でコソッと話す
「え?なんで?すごいイケメンだしあんたの知り合いだっていうから。とてもいい人よ?ハムサンドをおすそ分けしてくれて」
「あの人のハムサンドの美味しさは信じてもいい。でもあの人は…」
「どうかしましたか?」
私と母の会話に無理やり割って入った彼
「え?あらごめんなさい。この子あなたみたいなイケメンが来てて驚いてるのよ」
オホホホホとどこぞのおば様みたいな笑い方する母を思いっきり睨んだ
「そうなんですか。イケメンなんて。とんでもないです」
愛想のいい笑顔。でもその笑顔の裏ではとんでもないことを考えてるに違いない
とにかくこいつを家から追い出さないと
748人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:汰 | 作成日時:2018年5月11日 19時