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k「A、これ。」
A「きれい。これ、なに?」
k「ノート。今日覚えたこと。一つ一つ書いていこう。」
A「わかり、ま、わかった。」
k「ゆっくりでいいよ。」
A「私は、なんでここにいるの?」
k「えっと、まず、Aは記憶喪失って状態なの。なにも、思い出せないって感じ。」
きれいな字。彼女のきれいな字。ただ、
少し元気がない。
それでも一生懸命。ゆっくり。
ノートを書き進めていた。
k「それでね、記憶喪失になっちゃった理由は、ストレスなの。」
彼女の手が止まる。
A「ス、トレ、ス?」
k「つらいなぁってこととか、こわいなぁってことが溜まりすぎちゃったんだよ。」
A「な、ど、」
Aは、声にならない声で返事をし、
ノートを書き進めた。
A「ス、トレスってどうして、できちゃうん、ですか?」
k「その、Aの、お仕事関係の人が、Aのこと追いかけちゃって、それで、怖い思いしちゃったんだよね。Aちゃんは。」
A「お、し、、ごー、とっ?」
k「あー、お仕事ー、難しいから、一旦今日はやめようか。また、明日。」
A「ー、、うん。」
k「ゆっくりでいこう。」
A「んー、はい!」
少しだけ元気そうに返事したAが、
とても愛おしく思えた。
忘れないように。
俺のことを忘れてしまわぬように。
今日もAを優しく包んだ。
Aは脆くて、すぐ壊れてしまうんじゃないかって、
少し怖かった。
大好きだよ。
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アンバー - 私は貴方と付き合っていた時、どういう姿をしていたの?(髪型などの容姿が知りたいなぁと思ったので) (2022年9月27日 19時) (レス) @page10 id: 871381f269 (このIDを非表示/違反報告)
アンバー - こんな私でも、あなたはずっと好きでいてくれるのかな (2022年9月27日 18時) (レス) @page10 id: 871381f269 (このIDを非表示/違反報告)
狂人のクルガ - 私は、なんのお仕事をしてたの? (2022年9月6日 20時) (レス) id: 5b799fb6e3 (このIDを非表示/違反報告)
狂人のクルガ - 私は何故ここにいるのですか? (2022年9月4日 22時) (レス) @page4 id: 5b799fb6e3 (このIDを非表示/違反報告)
あなた - kyさんとキャラクターちゃんの関係ってなんですか?の関係 (2022年9月4日 22時) (レス) @page3 id: 85d6746578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanasisan | 作成日時:2022年9月4日 22時