プロローグ ページ2
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「す……好きですっ……！」
あの人からの突然の告白に私の体はフリーズする。
どうしてこうなってしまったんだろうと……混乱した頭の中で必死に思い返してみると長い話になる。
・・・それは、放課後に私が学級委員の仕事で学校のプリントを運んでいる時の事。
たまたまC組の前を通りかかったら、一歌と咲希ちゃんの楽しい話し声が聞こえてきて思わず立ち止まってしまった。
(一歌と咲希ちゃん、仲いいんだなぁ……いつも一緒にいる)
そう……こうして立ち止まってしまったのが、”あれ”の始まりになってしまったのだ。
「いっちゃ〜ん、好きな人にそろそろ告白したら？」
「ちょっ……咲希！声大きいってば……」
驚くべき会話が聞こえてきて、サッと通り過ぎるはずが、私はその場で立ちすくんでしまった。
(一歌にも好きな人いるんだな……ちょっと気になる……)
私は一歌の好きな人が気になって、その場からこっそり見ようとしたのが悪かった。
「だって……言ったらきっと怖がられるだろうし………」
「怖いって何が！？きっと大丈夫だよ〜、いっちゃん可愛いもん♪」
「だけど、そんなに仲良くなってない、し………！？？」
「ん？どうし……わあ！？？」
あっ、、、まずい！！！
こっちを覗く邪な視線に気づいたのか、二人がぎょっとした顔で私のことを見ていた。
「う、嘘でしょ……そんな………！」
「ねえ、AちゃんAちゃん！！今の聞いてた？！」
顔を真っ青にする一歌とは反対に、目をキラキラ輝かせた咲希ちゃんは私に駆け寄ってきて楽しそうに質問する。
「あ〜……大丈夫！たまたま通りがかっただけで私、何も聞いてないから！」
「……う、うん！そっか、なら良かった……」
「あれれ〜？ 本当にいいのかな〜いっちゃん？」
「な……！ さ、咲希うるさい！」
「きゃーっ、いっちゃんこわ〜い！」
こうしてしばらく一歌が咲希ちゃんに怒っていると、何やら咲希ちゃんが私の方を見て一歌にひそひそ話し始めた。
元はといえば盗み聞きしてしまった私が悪いのに、めんどくさい事に巻き込まれたかも……なんて、脳内では中々酷いことを考えていた。
「えっと……私……」
「──あっ、A！それ、学級委員のやつだよね……？」
一歌が私に話しかけてきてなぜかドキッとする。
「あ……はい」
「その、私も学級委員だし、手伝うよ」
……私は、これが全ての始まりになるんだとは全く思ってもいなかった。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
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やに(プロフ) - 天霧さん» コメントありがとうございます！最近忙しくて更新できてなかったのですが頑張ります！ (2022年1月19日 18時) (
レス) id: ef528e0a32 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続きがとても気になります。次の更新待ってます！頑張ってください応援してます！ (2022年1月15日 13時) (レス) id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
やに(プロフ) - あきいろさん» ありがとうございます！一歌めちゃくちゃ好きで書いてるので嬉しいです……！！ (2021年10月17日 12時) (レス) id: cc14c05e3a (このIDを非表示/違反報告)
あきいろ(プロフ) - 主さんのいっちゃん、とってもかわいくて大好きです！！ 応援してます！ (2021年10月16日 22時) (レス) id: 0956892be9 (このIDを非表示/違反報告)
やに(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます♪ 前の作品まで見てくださってありがとうございます……(泣) 今回は更新停滞しないように頑張ります！めちゃくちゃ嬉しいです〜 (2021年10月13日 21時) (レス) @page7 id: f3260d0fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やに | 作成日時：2021年10月7日 18時
