片想いされています！！【星乃一歌】

バンドへの支障 ページ14

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一歌の度を超えた爆弾発言によって、咲希ちゃんや穂波ちゃんだけでなく、志歩ちゃんにまでバレてしまった。

「え、一歌ってAと……！？」

「あ……ううん！付き合ってる訳ではないんだけど。A、もう志歩と咲希にも言っちゃっていいかな？」

「う、うん……」


こうして、私と一歌がもっと仲良くなろうとして仮の恋人関係になっていることを説明した。


「なにそれ、アタシそんなの聞いてないんだけど〜？！」

「だって……咲希はからかってくるでしょ？」

「うっ……アタシはただ、人生初のいっちゃんの恋バナを聞きたいだけだもん！」

「だから、そういうのが──」

「はいはい、とにかく一歌がAのこと好きすぎるっていうのは分かった。……でも、一つ言っていい？」


志歩ちゃんのただならない雰囲気に、みんながゴクリと息を飲んで押し黙った。


「……私は、一歌がずっとこの状態のままだといつかバンドに影響が出そうだなって思った」

「そ、そんなこと……！」

「あるよ。Aも一歌のこの様子見て危ないと思ってるでしょ？」

「危ないっていうか……私は別に大丈夫だけど……」


別に私は一歌の事が嫌という訳でもない。
ただちょっと、変…だと思う事はたまにあるけど。
私がどうしたらいいかわからないでいると、志歩ちゃんがはーっとため息をついた。


「私もこういう事、あんまり言いたくないけどさ……私達のバンドはプロを目指してるから。よく考えて」

「っ…」


バツが悪そうに、何も言わずに目を逸らした一歌の様子を見て咲希ちゃんが急に大声を出して話し始めた。


「あーー！そういえば来週だったよね！？アタシ達のライブ！！」

「えっ！……そうだね、咲希ちゃん……」


私も穂波ちゃんも、どうして今その話題を出したんだろう……と咲希ちゃんに対して思った。


「Aちゃんにアタシ達の演奏見に来てもらおうよ！！」

「えっ……咲希……！？」

「ちょっと咲希、何言って──」

「しほちゃん、そんなのまだ分かんないでしょ！？ 確かにいっちゃんが変になってるのは事実だけど、本当はAちゃんと仲良くしてる所が見たいと思ってるでしょ！？」

「っ、そうだけどさ……」

「じゃあ、いっちゃんのその癖を直しちゃえばいいじゃん！」


咲希ちゃんの驚きの提案に目を丸くしてしまった。
あれを直す？どうやって？


「いっちゃんはきっと、Aちゃんの顔を見慣れてないだけなんだと思うの！でしょ、いっちゃん♪」


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あなたに過剰反応 (一歌side)→←結局こうなるの…

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