【HP】ジョージ・ウィーズリーと結婚するお話⑫＊謎のプリンス＊ (ページ13)

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＊トンクスさんの悩みページ13

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今日のトンクスさんは散々な日だった。大事な書類にコーヒーをこぼしたり、彼女のお気に入りのマグカップを落として割ったりした。そして仕事でミスをしてキングズリーさんに怒られ、始末書を書くことになった。午後はトンクスさんに稽古してもらう予定だったが、彼女の調子が悪いので指導者が変更になった。

トンクスさんはデスクで始末書を書いている。俯いていて表情は分からないが、彼女の周りにはどんよりしたオーラが舞っているように見えた。私はデスクの引き出しからお気に入りのお菓子を取り出し、トンクスさんのデスクに置いた。

「これ、よかったら…訓練行ってきます」

トン「ん、ありがとう…ごめんね。頑張って！」

トンクスさんは口角を少しだけ上げて笑うと、お菓子の包装紙を開けてヒョイっと口の中に放り込んだ。

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厳しい訓練がやっと終わった。乱れた呼吸を整えながらその場に座り込んだ。もうヘトヘトで一歩も動けない。これが実戦なら休んでる暇なんてない。敵の攻撃は私が死ぬ直前まで続くのだから。もっと体力をつけないと…頭の中で考えていると、目の前に手が差し出された。顔を上げるとトンクスさんだった。

トン「そろそろ終わると思って…お疲れ様！」

私はお礼を言いながらトンクスさんの手に掴まり、立ち上がった。

トン「お腹空いてる？」

「はい、ペコペコです」

トン「ならよかった。今夜一緒にどう？美味しいスコッチエッグのお店知ってるんだけど」

トンクスさんは少し気まずそうな表情で、皮のジャケットの両ポケットに手を入れた。私が笑顔で頷くと、トンクスさんは安心した表情で微笑んだ。

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トンクスさんと食事を終え、ナフキンで口元を拭った。半熟卵のスコッチエッグに舌鼓を打ちながら、デザートのアイスを何味にするか考えていると、トンクスさんが小さく咳払いをした。

トン「……あのね、折り入って相談があるんだけど」

「はい、私でよければなんでも聞きますよ」

トンクスさんはごくりと固唾を飲み込んだ。