【HP】ジョージ・ウィーズリーと結婚するお話⑫＊謎のプリンス＊ (ページ11)

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ジョ「会いたかった。ずっとAのこと考えてたよ」

「……私も」

ジョージがゆっくりと近づいてきたので、顔を上げて目を瞑った。唇と唇が触れそうになると、ジョージは小さくあっと囁いて私から離れた。

ジョ「本物のAかどうか確かめないと」

ジョージはニヤリと笑って私の頬を撫でた。私は頭の中で魔法省が出した公報を思い出した。

「えっと………ポリジュース薬で他人になりすましたデス・イーターを見分けられるように、親しい友人や家族の間柄にしか分からないような質問をするのよね？」

ジョ「そ！うーんどうしようかな……じゃあ、俺と初めてキスしたのはいつ？」

「五年生。クリスマス前にジョージとホグズミードで初めてデートした日。叫びの屋敷がよく見えるあの場所で…」

即答で答えるとジョージは嬉しそうに微笑み、キスしようと近づいてきたので私はそっぽを向いて距離をとった。

「私からも質問！その日にジョージにあげたクリスマスプレゼントは？」

ジョ「グレーのチェック柄のマフラー」

ジョージもすぐに答えるとお互い待ちきれずにキスをした。数回ほどキスをすると、フレッドがヴヴンと咳払いをした。フレッドは呆れた顔で私達を見ていて、ターナーさんは目をキラキラさせていた。何かを考えていた店員が、ああと声を上げた。

？「貴方がMr.ウィーズリーの彼女のA・Aですね！ロングヘアーと伺っていたので気が付きませんでした」

店員は手慣れた様子でレジを操作すると、先ほど払った金貨を私に手渡した。

？「申し遅れました。私はベリティと申します。Mr.ウィーズリーに貴方からお金を貰ってはダメとキツく言われております」

フレ「買ったのはズル休みスナックボックス？珍しいな、仕事で嫌なことでもあったのか？」

「まあ、そんなところよ」

ジョ「大丈夫？」

「大丈夫よ、ありがとう」

冗談を言ったつもりだが、ジョージに本気で心配されてしまったので安心させるように彼の背中を軽く叩いた。

ター「さて、私はそろそろ帰るわ。貴方が絶対に喜ぶ花束を作ったらまたWWWに来るわね」

ターナーさんはニッコリと微笑むと、お店を出て行った。