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シリウスが面白がって私の手を離さない。友達といえど、男の子に手を繋がれたら恥ずかしい。ぶんぶんと掴まれている手を振り回し、抵抗してみてがびくともしない。
「もう、いいかげんに離し______」
リ「何してるんだ」
顔を上げると、リーマスがいた。私とシリウスを交互に見てから最後に繋いでいる手を見ると、不機嫌な表情に変わった。リーマスが素早くシリウスの手を振り払うと、胸ぐらを掴み、睨みつけた。
リ「何してたと聞いている」
「ちょ、リーマス！何やって____」
シリ「Aを口説いてたんだ。誰かさんがいつまでも気持ちに答えてやらないからね」
シリウスは冷静に答えると、胸ぐらを掴んでいるリーマスの手を振り払った。2人は睨み合っている。
シリ「そんなに取られたくない相手なら、さっさと自分の物にしたらいいじゃねーか」
リ「Aは物じゃない。それにこれはそんな簡単なことじゃない。パッドフットには分からないだろうけど」
シリ「ああ、意気地なしの考えなんて分からないね」
2人は今にも殴り合いをしそうな雰囲気だった。慌てて2人の間に入った。
「ちょっと、喧嘩はやめて！」
シリ「A、選ぶなら俺とムーニーどっちだ？」
「えっ、いきなり何言ってるの？」
シリ「ハッキリ今ここで、Aの気持ちを聞かせろ」
シリウスは真剣な目で私を見つめた。リーマスを見ると、動揺して目が泳いでいた。
「………私は……やっぱりリーマスが好き。シリウスごめん」
シリ「だとよ、俺の負け。ムーニーの勝ちだ」
シリウスはわざとらしく肩を落とすと、リーマスの肩をポンポンと叩き、ポケットに両手を突っ込みながらその場を立ち去った。中庭には私とリーマスしかいない。
「…ごめんなさい。私のせいでシリウスと喧嘩しちゃったね」
リー「いや、Aは悪くないよ。悪いのは…僕さ」
「こんなことになるならもう貴方のこと好きでい続けるの辞めるわ。今まで迷惑かけてごめんなさい」
下唇を噛みながらキッパリと言うと、リーマスは驚いた顔で私を見た。一生懸命に笑顔を作って、その場から立ち去ろうとすると腕を掴まれた。振り返ると、リーマスが今にも泣き出しそうな顔をしていた。
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - るあさん» コメントありがとうございます。推しが似てて嬉しいです☺︎ 落ち着いたらリクエスト募集する予定ですので、もし推しのこんな話が読みたいと思ったら気軽にリクエストしてくれたら嬉しいです。 (8月4日 12時) (
レス) id: ebe400c457 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - え、、（泣）めっちゃ好き、、。主様と好み同じなのか、推ししかでて来なくて嬉しい。 (7月24日 17時) (レス) @page16 id: 1f62dc7167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2023年1月4日 20時
