【呪術廻戦】特別な眼を持った女の子のお話＊③【五条悟】 (ページ40)

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＊１３８.「全部見せて」ページ40

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顔が燃えるように熱い。今の私は絶対に体温が2℃ほど上がっているに違いない。ああ、恥ずかしい…明日からどんな顔で五条君に顔を合わせて生活すればいいのだろうか。

毛布の中でじたばたしていると、五条君がお邪魔します〜と調子のいい声で毛布の中に入ってきた。

目と目が合うとニヤリと笑われたので、真っ赤になっているであろう顔を両手で覆い隠した。

五「こら、隠しちゃだーめ！」

「無理、見ないで、すっごく恥ずかしいの…」

五「ん、全部見せて」

無理矢理、両手首を掴まれた。強引に顔から引き離されると、じっと碧色の瞳が私を捉えた。光を遮断している毛布の中でもキラキラと輝いている。

思わず息を呑んで見つめていると、すぐに距離を詰めてきた。貪るようにキスを繰り返しされ、簡単に体の力が抜けてしまった。五条君の肩に額を預けると、満足そうにポンポンと頭を撫でてきた。

五「お前は本当に可愛いね。これからは動画みたいに素直に僕に愛情表現してくれてもいいよ」

「………考えておく」

唇を尖らせながら答えた。ここで素直に返事出来ないのが私の悪い癖だ。五条君が私の耳元でクスクスと笑うと、お互いに被っている毛布をソファの下に投げた。

五「相変わらず素直じゃないね。ま、そこも好きだけど」

両肩を掴まれるとそのまま真後ろに押し倒された。口元は笑っているが、目は真剣でまるで今から獲物を狩る獣のように見えた。

「あの五条君、明日朝から任務入ってるから今夜は…」

五「もー君も五条でしょ。いい加減名前で呼んでよね」

「…さ、悟君。明日朝から任務だから今夜はその…」

五「分かった、おかわりはしないようにするね！」

ニッコリと微笑むと、喋る暇を与えないように今度は噛み付くようにキスをされた。酔った時に似たフワフワとした感覚でいっぱいになる。

だんだん呼吸が苦しくなってきて、彼の胸板をトントンと叩いたが効果は無かった。もう一度強めに叩くと、やっと離れてくれた。と、安心したのも束の間、すぐに首筋に噛みつかれた。

突然の痛みに小さく声を上げると、五条君はひょいっと簡単に私を持ち上げた。余裕の無さそうな表情で寝室まで運ばれると、すぐに覆い被さってきた。

…明日の朝食は五条君に作ってもらおう。そう考えながら彼の背中に手を伸ばした。