男子会 2 ページ11
クラッカー「で、ケーキホールアイランドまで一緒に行ったんだ。まあ、俺もママに呼ばれてたから丁度よかったんだけどな。」
クラッカーがクッキーに手を伸ばす。
カタクリ「…その後はママが俺たち男兄弟を集めて誰と結婚するか決めようとしたんだったな。」
クラッカー「Aの作ったお菓子がとても気に入ったらしいな。だから絶対に逃がしたくないし、殺したくもなかったらしい。」
カタクリ「だからすぐに結婚させないで、Aが気にいる相手を選ばせたらしいな。」
クラッカーがクッキーを食べた。
美味しかったらしく、すぐにもう一個食べた。
クラッカー「ああ。めちゃくちゃアタックしたぜ。兄貴や弟達に取られるのは嫌だったからな。」
カタクリ「フッ…そうか。」
クラッカー「だが、Aは俺のこと怖かったらしく話しかけるたびにビビってた。…今でも俺の事敬語で話すしな。」
カタクリ「…まあ、俺たち兄弟は怖がられるのは当然だろうな。…敬語は関係ないと思うが。」
俺は紅茶をおかわりした。
角砂糖を3つティーカップにいれた。
カタクリ「クラッカーが歳上だから敬語なんだろう。」
クラッカー「あーそうかもしれねぇ。」
Aの事を考えたのだろうか。
口角が少し上がったように見えた。
カタクリ「…フッ。随分と表情も柔らかくなったもんだな。」
少し冷めた紅茶を飲んだ。
カタクリ「…Aを悲しませるなよ。」
クラッカー「そんなの兄貴に言われなくても分かってる。」
カタクリ「ならいい。…俺はそろそろ行くぞ。」
俺のナワバリの島に帰る時間だ。
クラッカー「久しぶりに兄貴と話せてよかったぜ。」
カタクリ「…ああ。またな」
俺は部屋を出た。
クラッカーの事は小さい頃から見てきた。
強くなりたい思いがとても強く、
よく俺に訓練してくれた頼まれたものだ。
痛いのが嫌いで少し怪我しただけで
大騒ぎだった。
そんな弟が攻略結婚をすると聞いて
正直心配だった。クラッカーは不器用だからな。
だが、その心配は必要なかったようだ。
攻略結婚とはお互いの利益のためにするものだ。
よって結婚する人の感情は関係ない。
例えどんな相手でも受け入れるしかない。
それがママのやり方だからだ。
…いつか俺の裂けた口を
受け入れてくれる人が現れるのだろうか。
…いや、考えるのは辞めよう。
俺はまっすぐ自分の船に向かって足を進めた。
＊おわり＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - あイカさん» お返事遅くなりましたが、読んでいただきありがとうございます！C家大好きなので喜んで貰えて嬉しいです！！ (2020年7月27日 9時) (
レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - あ、勿論他も凄くおもろ〜でした！カタクリ様の「モチッ」って効果音に癒されましたし、クラッカー様の赤ん坊の頃、想像しただけで笑いがとまりませんでした！(笑)C家最近ハマってきました！ﾓｳｲﾁﾄﾞｯ､有り難うございましたｧ！！！ (2020年4月16日 1時) (レス) id: 5062bd6b0c (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - 自分は、周り(主に叔母やお袋)が「陣痛めっちゃ痛い」なんて言うからそんな所見たくないっておもってた、けど、この作品を読んで赤ちゃんも女性もすげぇ…って、神秘か何か体験できました！有り難うございました！！ (2020年4月16日 1時) (レス) id: 5062bd6b0c (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - この作品を読めて幸せでしたありがとございます (2020年2月3日 19時) (レス) id: c6f0d9f7e8 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - あゆみさん» ありがとうございます。体調崩しやすいので、気をつけます。。。。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2018年12月6日 22時
