＊１０.悪戯 ページ12
・
教室に入り、サングラスをずらしてAを見ると
規則正しく肩が動いていた。
一瞬、泣いてるのかと思ったが
どうやら寝ているだけだったようだ。
教科書を枕にしている。
少しだけ見える目元をよく見ると
長い睫毛が時々ピクピクと動いている。
つい、出来心で起こさないように
そっと頭を撫で、髪の毛を指でとかす。
細くてサラサラだ。ずっと触れていたくなる。
隣の席に座り、頬杖をついて
Aの顔をじっと見つめた。
五「可愛い」
小声で呟いたが、静かな教室にはよく響いた。
ずっと見ていたい気持ちもあるが、
外はもう暗くなり始めている。
流石にこのままほっとくわけにもいかない。
どうやって起こそうか…普通じゃつまんねーし。
少し考えて立ち上がり、
Aの席の前にしゃがむと
つんつんと頬をつついてみた。
五「おい」
「………ん、」
Aの鼻をキュッと摘んでみる。
「…………っっ！？！？」
五「おはよ」
呼吸を止められ苦しくなったらしく、
Aが飛び起きた。
俺を見て数回パチパチと瞬きすると
ゆっくりと目を閉じ、再びうつ伏せになった。
五「おい、寝るなよ」
「……びっくりした。呪霊に襲われたかと…」
五「俺と呪霊を間違えるな」
「………あっ！」
Aは何か思いつくと
そっと腕を動かして俺の頭に手を置いた。
そのままゆっくりと動かし頭を撫でると
ふにゃりと、力が抜けたように笑った。
「ふふ、五条君に触れることができた」
五「………っっ！」
俺は距離を取るとAに背を向けた。
やばい、やばい、やばい…
今の俺は絶対に顔が真っ赤に違いない。
こんな姿、Aに見られたくない。
普通にカッコ悪いし。
背後で筆記用具を筆箱にしまう音が聞こえる。
椅子を引き、俺に近づいてくる。
「五条君？帰らないの？」
五「いや、俺はいい。
ちょっとここで人を待ってるから」
「そっか？じゃあ、私は帰るね」
バイバイ、と言うと教室を出て行った。
ほっと安心していると
すぐに駆け足でAが戻ってきた。
「起こしてくれてありがと。あと、任務お疲れ様！」
頬に教科書の跡がついたAがニコッと笑った。
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - わわわさん» 確認したら�△鉢�はお話なのに�，世韻�話しになってました。訂正させていただきます。コメントありがとうございます(^ ^) (2022年1月14日 22時) (
レス) id: 1df5d1cca9 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ - あのあのあの、、、小説とってもすばらしいんですがすこし気になって、、、多分題名の お話し って所、しの送り仮名がいらなくて お話 だと思います、、！思い違いでしたらすみませんんんんんんｎ (2022年1月14日 22時) (レス) @page1 id: ba7673d727 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - 花見小路さん» はい、決まってます。夏油傑君は悲しいですが原作と同じ道筋をたどります… (2021年8月16日 16時) (レス) id: 1df5d1cca9 (このIDを非表示/違反報告)
花見小路(プロフ) - 基本、原作に忠実との事ですが、夏油傑はどうなるか決まっているのですか？ (2021年8月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - マロンさん» 夢ツク以外にも夢小説を書いてますが、ずっとsaidって使ってました(小声)わー、長年の間違いを教えてくれてありがとうございますm(._.)m 速攻で直しました。 (2021年6月12日 19時) (レス) id: 1df5d1cca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2021年5月30日 22時
