・ ページ22
・
遠くの方でハグリッドの低い声が聞こえた。
木の陰から様子を見ると
厚手のオーバーコートを着込んだハグリッドが
何やら興奮した様子で何か話していた。
そして生徒たちがぞろぞろと
ハグリッドに続いて動き始めた。
A「ジョージ、行こう」
赤くなった顔を誤魔化すように
私は早足で歩き始めた。
後ろでジョージが少し笑っていたけど
反応したら負けな気がしたので、
無視することにした。
・
・
・
ハグ「おう、A！
姿が見えないから心配したぞ！」
A「ごめんなさい、ちょっと寄り道してて…」
ハグ「今日の授業はきっと気にいるぞ！
イッチ番先にやるこたぁ、教科書を開くことだが…
何故、だーれも開けてないんだ？」
眼鏡をかけたスリザリン生が
「どうやって開ければいいんですか？」と聞くと
ハグリッドは近くにいたレイブンクローの生徒の
教科書を取り上げ、背表紙を撫でた。
皆んな真似して教科書を開くと、
放牧場の向こう側から何かが近づいて来た。
胴体、後脚、尻尾は馬で、
前脚と羽根、頭部は巨大な鳥のように見えた。
前脚の鉤爪は１５センチほどあり、
見るからに殺傷力がありそうだった。
A「あ、あれはもしかして…ヒッポグリフ！」
ハグ「その通りだ！ほら、こっちだ…」
ハグリッドが腰にぶら下げている
生肉の塊をヒッポグリフの嘴に投げると
美味しそうにガブリと食べた。
生徒全員がその様子を見て
ゴクリと生唾を飲む音が聞こえた気がした。
ハグ「まず、イッチ番先に知らなければなんねぇことは、こいつらは誇り高い。
すぐ怒るから絶対に侮辱してはなんねぇ」
ヒッポグリフが動くと
輝くような毛並みがキラキラと動いて見えた。
ハグ「必ずヒッポグリフが先に動くのを待つんだ。
近くに来てお辞儀をする。
で、こいつがお辞儀を返したら
触ってもいいっちゅうこった」
リー「もし、お辞儀を返さなかったら
どうするんですか？」
ハグ「素早く離れろ、鉤爪に攻撃される前にな！
よーし、誰が一番乗りだ？」
ほとんどの生徒は後ずさりをしていたが
私は迷わずに手を真っ直ぐ空に向かってあげた。
それを見たハグリッドは嬉しそうに微笑んだ。
手に持っていた教科書をジョージに手渡すと
目で心配してることを訴えてきたので
「大丈夫よ」と小声で話した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - uさん» 1番のお気に入りなんて、とっても嬉しいです(^ ^)！ 更新頑張ります！！ (2021年2月17日 23時) (
レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - んぎゃとうとう初デートしちゃうんですね泣本当にこの小説が1番のお気に入りです泣これの為に生きてます完全に本当に素敵な小説です。（ ; ; ） (2021年2月16日 13時) (レス) id: 6ab76af085 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - uさん» uさん、またまたコメントありがとうございます(^^)！もうすぐホグズミードでジョージと初デートする予定です。楽しんでもらえたら嬉しいです(^ ^) (2021年2月8日 10時) (レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 本当に最高です泣 (2021年2月7日 14時) (レス) id: 01ce421b84 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - kさん» お名前の下に、苗字、あだ名の設定が可能、を押してもらって変更してもダメでしょうか？あだ名(ニックネーム)は名前を入力してください。お手数ですが、宜しくお願いします。 (2021年1月16日 10時) (レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2021年1月14日 15時
