詰め合わせヒーローズ！ (ページ12)

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▽上鳴電気△ ページ12

女子の気持ちを理解するために、なんて不純な動機だったけど。

不覚にも、

族に言う「少女マンガ」とやらハマってしまった。

そしてなにより、

＿＿＿＿主人公のおんなのこに恋をしてしまった。

特別かわいいわけでも、人より頭がいいわけでもないのに

何故だか目が離せなくて。

登場するイケメン達が惚れるのも無理ないな....なんて思ったりしていた。

っていうのが最近の俺かな！」

あたりが笑いとさすが上鳴！なんて声に包まれる。

誰かがクラスのLINEグループ言った、

「夏休み、みんなで集まらね？」

なんて声に、中３のクラスの奴らが中学の近くの店に集まった。

それから、殆どみんな高校違うし近況報告でもしようぜ！

って流れになって。

みんなは雄英での生活とか聞きたいんだろうけど、

爆豪や轟みたく派手でもイケメンでもない俺には

話せるような面白いことが起きていないわけで。

結局あんなこと言う羽目になっちまったけど

盛り上がったなら結果オーライかな。

「で？どういう子なの？」

「私も気になるー！」

そんな声に応えるべくバッグから一冊の漫画を取り出す。

この子！

そういって指差した漫画の表紙には、

華が咲くような優しい笑顔のAちゃんが。

「あれ？名前一緒じゃね？」

そう言った隣の男子の視線の先には

控え目に端に座っている女子が。

なんだっけ、一回隣の席になったことあるんだよな確か。

それで、可愛いなって思って.....。

でも結局話しかけられないまま席が変わっちゃったんだっけ。

「そうかな...？」

そう言いながら首をかしげる仕草に目を奪われた。

サラサラと揺れる真っ黒の髪。

吸い込まれてしまいそうなほど綺麗に澄んだ蒼い瞳。

心臓が大きく音を立て、ギュッと苦しくなるのを感じた。

......あとで声掛けてみよっかな。

＿＿＿＿＿＿＿

上鳴くんばっか書いてんな！！！！！！！
とか言わないでくださいお願いします彼が好きなんです推しなんです。
あと恋している彼が最高にかわいい。

続きを書く予定なので待っていてくださると嬉しいです。