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story 7
｢い、嫌ですよっ！｣
私は慌てて、両手で首筋を守る。
『本当に襲われたくないなら、露出は控えた方がいいよ。』
さっきまでとは違って、少し真面目な表情になる。
『そんな白くて綺麗で美味しそうな肌を見せられたら、俺も我慢出来なくなるから。』
そっか……
じゃあ、首元までボタンのあるような、シャツとか買いに行くべきかな？
『まぁ、しょうがないからしばらくはAの唇で我慢するよ。』
彼の唇が私の唇に触れる。
｢い、いきなり何するんですか！？
こ、こういうのは雰囲気とかタイミングとかあるじゃないですか！？｣
急に、名前で呼ぶし、びっくりした……
『キス自体は嫌じゃないんだ？』
そういう彼の顔は、やっぱり意地悪だ。
｢そ、そうは言ってないです！｣
私は焦ってそれに反応する。
『じゃあ、嫌だった？』
どうせ、また意地悪な事言ってるんだろう。
私はあんまり深く考えず、勢いに任せて答えてしまった。
｢そんなことも言ってないです！｣
って………あれ？
これじゃあ、私は一ノ瀬先輩とキスしたかったみたいじゃん！？
『なんか、Aの全部が欲しくなって。』
そ、そんな事言われても………
｢は、初めてだったんですよ……？｣
思い出すだけで顔が熱くなるのがわかる。
『俺もAが初めて。』
え……？
あ、人間と少し離れて生活していたから……ってこと？
勝手に、こういうこと慣れてるんだと思っちゃってたなぁ………
『俺たち付き合おっか。』
え？
この流れで、こんなことを言われるなんて、想像すら出来なかったこともあり………
私は声も出ず、ただただ驚いていた。
＿
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年8月15日 13時
