story 12 ページ13
story 12
聞き覚えのある声の彼に、後ろから抱きしめられてる！？
ゆっくり振り返るとそこには
｢そらる！？｣
勝手にここを温泉と重ねていたこともあり、想像の範囲を超えた彼が来たことにより、驚きを隠せない。
『ふふ、来ちゃった。』
って、よく考えるとそらるって今全裸なんじゃ？
そして、私も裸なんじゃ………？
｢来ちゃったじゃないよ！
さすがに、恥ずかしいし、こんなのって！｣
監視するために、そばにいる。
そんな約束を思い出してみたけど、やっぱりこれはダメ〜〜〜〜〜〜！！！！！
『ずっと一緒にいるっつったじゃん？』
で、でも………やっぱり………！
『せっかく付き合ったんだし、こんなの一緒に入るしかないでしょ？』
こんなに恥ずかしくて死にそうなのが全然伝わってない………！
もう、先に出よう。
そう決めて、出ようと思ったその時。
｢わ、私のタオル！？｣
手に持っていたタオルを取られる。
それを取られたら………
『出てくのは良いけど、タオルがないと出口は俺の方を向かなきゃだから、全部俺に見せることになっちゃうね？
今なら後ろ姿しか見えてないから大丈夫だけど………』
そらるってやっぱり…………
｢意地悪だ、、、｣
そういうと、彼はさっきより少し抱きしめる力を強くした。
『俺自身もよくわからないんだ。
こんな気持ち、初めてだから……』
彼の声は少し震えているようだった。
『もう少しだけこうさせて？』
＿＿＿
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年8月15日 13時
