【A3!】光の指す方へ 第３幕

▲misumi’s birthday 2017.6.6 3/3 ページ43

▲misumi’s birthday 2017.6.6 3/3



いつもの三角くんのさんかく探しのお散歩コースを全て終えた帰り道。



三角「今日は楽しかったね〜〜」



その言葉通りの満面の笑みで、付き合ったこっちも嬉しくなる。



「それならよかった。また行こうね！
デート。」



これが誕生日プレゼントになったなんて、思えないけど………



三角「デートだからいいよね。」



急に人が変わったように真剣な表情になり、顔が近づくのがわかる。



「み、三角くん………？」



今にも触れそうな唇に、触れないように離れようとする。



三角「な〜んちゃって！冗談だよ〜〜」



そう言っていつもの表情に戻る彼に安心と、一方でさっきのは夢なのか現実なのか整理ができないでいる自分もいた。



三角「椋のね、少女漫画にね、姫から頬にキスが貰えるお話があったんだ〜〜

だから、Aもプレゼントに………ダメ？」



そう聞く彼はどう見てもさっきの人物と同じ人には見えなかった。

その姿は、年上なのを感じさせないくらい、元気で無邪気でフレンドリーな
いつもの三角くんで………



「それはいいけど………」



頬にキスなんて、他の国では挨拶としても使われるくらいのもので、逆にそれでいいのかと思いつつ、私は彼の頬にキスをした。



.



三角「たっだいま〜〜」


「ただいま〜〜」



家に帰ると、カンパニーのみんなが既に揃っていた。



いづみ「三角くん、誕生日おめでとう！！」



カントクさんの掛け声と共に、劇団員からのたくさんのおめでとうが飛び交う。



三角「みんな、ありがと〜〜」



嬉しそうに笑う三角くんに、私も改めて言いたくなった。



「誕生日、おめでとう！」



.

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