△１１４ ｢シナリオ｣ ページ10
△１１４ ｢シナリオ｣
アタシがいなかったら、Aの事なんか好きにならなかった癖に。
そんなの、口ではなんとでも言える。
アタシはどうせ、みんなの "敵" でしかないんだ。
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至｢俺は、今のAも好きだよ。｣
………。
｢は？｣
至｢だから、今のAも充分かわいいし、好きだよって｣
｢ほんと、何言ってんの？｣
他の団員もアタシと同じような反応だ。
至｢だって、今のAもAじゃん。根本的な部分は何も変わってないだろ？｣
｢ど、どこがだよ！全然ちげえーだろ！？どう考えても！！！｣
至｢そうやって、動揺してるAもかわいい。｣
やっぱりコイツはおかしい。
至｢真澄も言ってやって？今のAもいいって。｣
ほんとに、何言ってんの。
そんなの、カントクさんがいる前で真澄が言うわけ。
真澄｢色んなAの表情が見れたみたいで、嬉しい。カントクの次に好きだから。｣
コイツもかよ！
なに！？グルなの？？
三角｢うんうん。今も前もAはずっと、さんかくに似てる〜〜すき〜〜｣
あの三角までが参戦するなんて……
やっぱり、何かあるとしか思えない。
万里｢つーことだよ。残念だったな。｣
紬｢そうだよ。俺らはどんなAちゃんも好きだよ。｣
一体、何考えてるの？
私は、敵なんじゃないの？
左京｢お前が今の状態でありたいなら、俺たちは何も口出しはしない。｣
なんで？
なんでみんなそんなこというの？
もっと責めなきゃ。何としてでも消さなきゃ。
至｢驚いた？でも、みんなこんな奴なんだよ。ちょっとは見直してくれた？｣
｢自分たちが何言ってんのかわかってんの！？なんでそんなこと言ってんの！？もっと、憎んで妬んで最高に見下すような目でアタシを見なきゃ。｣
至｢シナリオ通りに進めなくてごめんね？でも、もうキミを含めてAはもう………｣
｢ "仲間" だから ｣
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年7月8日 15時
