△110「実験」 ページ6
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紬「つまり、Aちゃんは男の耐性を失った……ということかな?」
椋「でも、急ですよね……」
天馬「疑問なのが、人の名前は覚えてるのに、それ以外の記憶が所々欠けているところだな。」
万里「ここに、A呼んで質問すんのが1番手っ取り早いけど、ここ男ばっかだからな〜〜」
左京「少しだけ、試したいことがあるんだが………」
.
「な、なんですか!?」
私はいづみちゃんに呼び出され、今はイスに座らされている。
何かを企んでる気しかしないんだけど!?
いづみ「色々聞きたいことはあるんだけど、まずは少し実験させてもらってもいい?」
実は私自身も色々知りたいこともあるし、ここはやっぱり………
「わ……わかりました。」
.
いづみ「それじゃあ、この部屋に入ってみて貰えるかな?」
ここは、いづみちゃんの部屋……だよね………?
そう思いながら、恐る恐る扉を開く。
「わかる……かな?」
そこにいたのは………
「紬さん………男………し、失礼しますっ!」
.
いづみ「じゃあ、この調子であと何回かよろしくね?」
事情を話した上で、こんな仕打ち………意外と悪魔だ………
そう思いながらも、また扉を開ける。
咲也「えっと……」
「さ、咲也くんっ!ご、ごめんなさい!」
.
椋「あの……えっと………」
「椋くん……ご、ごめん。ちょっと、失礼しますね……?」
.
太一「どうっすか?俺っちの女装は!!」
「か……かわいいと思います……」
太一「じゃあ!?!?」
「ごめんなさいっ!失礼しますっ!!」
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東「A、おいで?」
「え……えっと……」
東「ここで、寝かしつけてあげるよ?気持ちよい眠りをプレゼントするよ。」
「あっ……ありがとうございます……?」
東「どうする?僕と寝る?」
「僕………えっ……と……いえ……失礼しますっ!!」
.
いづみ「みんなの名前は覚えているのに、性別だけが少しあやふやな感じだね……」
私は、性別だけがあやふやというより、全てにおいてあやふやだったりはしている。
ただ何故か、名前だけはわかる。
それは、初対面だけど名札が付いている。そのような感じに少し似ている。
いづみ「最後に1人だけ……いいかな?」
.
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作者名:きゃらめるみるく | 作成日時:2017年7月8日 15時