桜色のココア。*second*【赤羽カルマ】

♪５０　〜no side〜 ページ10

『おっはよー』


元気よく挨拶をしたAのもとに殺せんせーがとんでいく。


「Aさん！遅刻ですよ！今何時だと思ってるんですか！」


『えっとぉ、8時51分…あ、授業始まっちゃったか〜あと1分早ければセーフだったのになぁ』


「あと1分早くても遅刻です！ＨＲには間に合うように登校してください！」


『あはは、ごめーん。ちょっと寝ててさぁ』


「明日からは気を付けてくださいよ！」


『多分ねー』


呑気な返事をしたAが席に着くと同時に、隣の席の赤羽が話しかける。


「おはよ。あの場所行ってたの？」


『おはよー赤羽君。もちろん行ってきたよー、気持ちよすぎて寝ちゃったｗ』


「そっかｗ朝から元気だね〜」


『いっぱい寝たからね〜ｗ』


「こらそこ！授業中に仲良さげに話さない！せんせーいじけますよ！」


そして担任に叱られる。


「「あんたがいじけんのかよ」」



*


お昼休み。



『みんな、何でそんな急いでんの？』


Aの問いかけに、中村は


「あ、そっか。Aは元本校舎だから…。今から急いで本校舎行くよ！」


『え、何で？』


せかされても呑気なAに、急いで弁当を片付けていた矢田が言う。


「今日は全校集会だよ！始まるまでに並んどかないと！」


『え、マジで？めんど…。』
　

「Ｅ組だからね…」


渚が苦笑した。



『んー、じゃあ行くかぁ…。あれ？赤羽君はいかないの？』


「面倒くさいからねー」


『ふーん？じゃあ行ってきまーす』


「行ってらっしゃーい」



*



「…要するに、君たちは全国から選りすぐられたエリートです」


この校長が保障します、と付け足す声を遠くに聞きながら、Aは寝かけていた。


「…が、慢心は大敵です。油断してると…」



カクッとなり、前にいた矢田に起こされる


その時丁度 発せられた言葉に、Aは怒りを覚えた。



「どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ」





『…何それ』



ボソッと呟いた声は、Ｅ組をあざ笑う声にかき消される。



「あ、烏間先生」



矢田の声に、Aは無理やり怒りを抑えた。



だって烏間先生を怒らせたら怖そうだし。



内心 矢田に感謝しながら、その日の全校集会は何とか終わったのだった＿



*


『ただいまぁ』


「おかえり〜。どうだった？」


呑気に話しかけてきた赤羽に、Aは今日あったことを全て話した。


***

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うた担メンバーからの一言☆

潮田渚「僕…頼りないかもしれないけど一応　男だし、ちゃんと襲うことだってできるんだよ？」

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