桜色のココア。*second*【赤羽カルマ】

♪７６ ページ37

『……』




女子の部屋は男子の部屋の先で。


カルマ君とバイバイした時に 男子部屋から恋バナらしき会話が聞こえたから、


お？って思ったから、男子部屋に忍び込んだ。


お父さんに教えてもらった、誰にも気づかれない気配の消し方で。



……でも、入ってしまったばっかりに、








＿＿＿＿聞いてしまった。




カルマ君はやっぱり、まなみんが好きだった。


いたずらの共犯者は、私じゃ駄目って言った。



……まなみんが良いって事、だと思う。





『………』





でも、でも。





……私もその恋バナ入りたい！！



*



「つーかさぁ、うちのクラスって女子ハイスペックだよなぁ」



『だよねー、ほんっと天国！

　あーでも、私の一押しはやっぱりカエデとか？』



私が思わず発言したから、皆がこっちを見た。



『あ、やっぱりカエデもランキングに入ってるー』



「な…」


『ん？』









「「何でお前がいるんだーっ！？」」








『み…耳が…』



「A、いつからそこにいた！？」


前原君に肩をつかまれて問われる。



『え！？いつって…カルマ君と一緒に入ってきたよ？』



「マジで？俺全然気づかなかったんだけど」


「俺等もカルマの方見てたのに気づかなかった…」



「何聞いた？どう思った！？」



『ちょ、ちょっと待って 拷問状態だよ、落ち着いて！』



とりあえず前原君に肩から手を放してもらった。




『んーっと、カルマ君の「お、面白そうな事してんじゃん」からは全部聞いてた』



「ほとんど聞いてるな…」



『えーっと、どれどれ…おー、やっぱゆっきーは1番かぁ。もう女神レベルだよねー』




磯貝君がハッとしたように紙を隠した。




『え、何で！？ほとんど聞いてたんだし別にいーじゃん！』




「口外されたら困るしな」



『絶対しない！約束する。

　したら信頼度下がるし、第一 言ったところで私にメリットなんてないよ』


神に誓って！って言うと、見せてくれた。



『あれ？私、はやみんも入ってるかと思ってたのに。意外ー』


「あー、速水な」



『あの冷淡さがたまんないよねぇ』



***

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うた担メンバーからの一言☆

潮田渚「僕…頼りないかもしれないけど一応　男だし、ちゃんと襲うことだってできるんだよ？」

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