桜色のココア。*second*【赤羽カルマ】

♪６４ ページ25

「これから夜まで、台無しの先生が何から何まで教えてやるよ」


いや遠慮するわー


…なんて、寝ているフリをしていたら言えない訳で。


あーもどかしいったらありゃしない！

そして酔ったのでホントに寝た。



*


『ん…』


ん？ここどこ？


「あ！A、起きた⁉」


『…カエデ・・・』


「大丈夫？」


『ゆっきー。大丈夫だけど…どうしたの？』


そう言って起き上がろうとすると






『ッ！！』





体に痛みが走った。



「大丈夫じゃないみたいね…」



手は紐で結ばれてる。




『何これ…何で？』



ってかホントにココどこ？



「ぎゃはははっ」


『ん？』



遠くから笑い声。





＿＿あ、これ。



そうだ、私今 拉致られてるんだ…。


ゆっきーの呼び方、変えたのになぁー。


『二人は大丈夫？』

「うん」


よかった。


ここからは、どうなるかわからないし＿


「…神崎さん、そういえばちょっと意外。

　さっきの写真、真面目な神崎さんもああいう時期あったんだね」


『あー、車の中の写真。ゆっきーはどんな格好してても美人だねぇ』


「えっ、何でAが知ってるの？寝てたんじゃ…」


『お、カエデもそう思った？睡眠薬吸ってないよ。

　寝てたのはフリだけ…って、途中から本気で寝てたけど』


「…うちは父親が厳しくてね。良い学歴、良い職業…良い肩書ばかり求めてくるの」



…私とは違う意味の父親の厳しさ…


「そんな肩書生活から離れたくて、名門の制服も脱ぎたくて。

　知ってる人がいない場所で格好も変えて遊んでたの」


ゆっきーは続ける。


「……バカだよね、遊んだ結果得た肩書は「エンドのＥ組」。

　もう自分の居場所がわからないよ」



『ゆっきー…』



「俺等と同類(ナカマ)になりゃいーんだよ。俺等もよ、肩書とか死ね！って主義でさ」


どんな主義だよっ


「(中略←)俺等そういう教育(あそび)沢山してきたからよ、台無しの伝道師って呼んでくれよ」


『誰が呼ぶもんですか』


「…さいってー」


カエデが首を絞められる。


「何エリート気取りで見下してンだ あァ！？おまえもすぐに同じレベルまで堕としてやンよ」


「いいか、今から俺等10人ちょいを夜まで相手してもらうがな。

　宿舎に戻ったら涼しい顔でこう言え、「楽しくカラオケしてただけです」ってな。

　そうすりゃ だ〜れも傷つかねぇ」


もうなんでもアリだな…


***
夢主の目が覚めた後の会話、気づきましたか？

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うた担メンバーからの一言☆

潮田渚「僕…頼りないかもしれないけど一応　男だし、ちゃんと襲うことだってできるんだよ？」

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