桜色のココア。*second*【赤羽カルマ】

♪６２ ページ23

「ねーねー、どこ回る！？」

『カエデ、いつになくハイテンションだね！』

「Aもね！」

『そーだね！どこ回ろっか！？』


「なぁ渚…こいつらといたら俺持たないかも」

「杉野…僕は茅野達が持たないと思う」


『あーっ叫び過ぎて喉乾いたっ』

お茶お茶〜っ


『…んおっ⁉半分以上なくなった…だと！？』

「一回落ち着こうか、Aちゃん？」

『あ、うん。スマン』



深ーく深呼吸して、一旦心を落ち着かせた。


……ん？


メンバーって、

私、カエデ、渚君、杉野君、ゆっきー、まなみん、赤羽君…だよね？


『……あっ！！』


「どうしたの？」


ゆっきーに落ち着いた声で聞かれる。


『うっううん！何にもないよー』

「そう？」


いや実はあるよー、ごめんね ゆっきー。


うちの班だけで、3組もカップル成立が狙えるよー！


フッフッフ…


【カップル成立後押し大作戦】


開始だぁーっ！


って、別に何にもしないけどｗ


私は事の成り行きをただただ傍観するだけ…



「…Aさん？」


『ふぇっ！？あ、何？まなみん！』


「あ、いえ…なんか考え込んでいたように見えて…」


『んーん！何にもないよ、ありがと〜』



「ねーねーAちゃん、これ美味そうじゃね？」


『ん〜？…って！これ、京都限定の抹茶ココアじゃん！美味しそ〜』


((抹茶…なのにココア？))


「でしょ？京都着いたら飲もうよ」

『うん！』


と、その時。


「ひとり一冊です」


ズシッと重みのあるしおりが配られた。


『うぇっ⁉わっ……！！』



「…っと、大丈夫か？A全然力無いもんな」


『ありがとう前原君…でも、しおり返せー！』


「やーだねっ」



くそっ…身長高いのをうまく利用しやがって…！！




ひょいっ


「あー！」


「ん、小さいAちゃん？」


『…ありがと』




「カルマ！お前、俺と身長あんま変わんねーのに生意気だぞ！」


「あんま変わんないのに生意気もクソもないでしょ」


「くっ…！」


そして磯貝君が仲裁に入った。


***

あれ？思ったより進んでない…おかしいな←

♪６３→←♪６１

うた担メンバーからの一言☆

潮田渚「僕…頼りないかもしれないけど一応　男だし、ちゃんと襲うことだってできるんだよ？」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す