桜色のココア。*second*【赤羽カルマ】

♪５５　〜karma side〜 ページ16

あの場所で、Aちゃんを待ってた。


たまたま会った風きかせたけど、帰るフリして待ってた。


なんか、会いたくなったから。



多分 結構好きなんだろーなー…

一目惚れでここまで好きにさせるとか、Aちゃんって意外と怖いヒト？


好きになった俺にも問題あるかもしれないけどｗ



でも、ここ来るのに時間かかってたから聞いてみたんだ

「遅かったね」って。


「渚君といた」って言われるとさ…。

結構ズシッてくるんだよねー


浅野クン(あいつ)よりはマシだけど。



…で、今に至る。


上手いこと家を聞き出して「送る」って言ったら、


『イケメンと帰れるとか一生の幸せ味わってる気分〜！』

「よかったねｗ」


…喜んでくれたみたい


幸せの程度低いな。



不意に、Aちゃんが足を止める。


……？


何も言わずに、通りすがったパンケーキ店(のメニュー表)を立ったまま見てる。



…食べたいの？何それ俺に訴えてんの？？


それとも いつも見てんの？でもそれ怪しいよな……ｗ



「…食べたいの？」



ハッと我に返ったみたいに首を横に振った。



「じゃあなんであんなに一心不乱にメニュー見てたの？」


『えっ見てた⁉見てない見てない！』


…いやいやいや。

まさか気づいてなかった！？あの謎行為に？


絶対不審者じゃん！




困惑した俺に気づいたのか、Aちゃんが口を開いた。


『…ごめん、見てた』

「見てたんじゃんｗ」


『いや、いつもは見てないよ⁉帰り道は一人だから、早く帰りたくて』


一人であんなお店入れないよ、と笑う。


「入る？」


『…ううん、テスト近いし、赤羽君に迷惑かけちゃう』

「俺は全然いいけど」


『それに今手持ち10円』


「それはヤバい」


そういえば俺も煮オレで今日の手持ちは少ない。



『…私さ、』


歩きながらAちゃんが言う。


『行きも帰りも学校近いから1人なんだよね。

　登校時間遅いから、浅野っちはたまに会うぐらいで』


「俺は遠くても遅いけどね」


クスッと笑って、Aちゃんは続ける。


『だからあのお店、ここにあるなんて知らなかったんだぁ

　雑誌とかで見たことはあったけど、こんな近くにあるなんて。


　…そう思ったら、メニュー表見てたｗ』



なんで店じゃなくてメニュー表……ｗ


***

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うた担メンバーからの一言☆

潮田渚「僕…頼りないかもしれないけど一応　男だし、ちゃんと襲うことだってできるんだよ？」

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