♪51 〜no side〜 ページ11
「ふーん、大変だったんだねぇ」
顔色一つ変えずに赤羽が言う。
『大変もなにも!
あーもー思い出しただけで腹立つ! と怒りの表情を見せるAに、赤羽は素朴な疑問を抱いた。
「なんで?」
『へ?』
「だから、Aちゃんは頭良いから「どうしようもない」わけじゃないのに なんで怒ってんのかなーって」
Aは質問の意味が理解できなかったようで、しばらくしてから
『そりゃぁ…大事な友達が馬鹿にされてたら怒るでしょ』
と答えた。
「そーゆーモンかね」
『少なくとも私は…赤羽君は違うの?』
「別になんとも〜。ストレス溜まるだけだし」
『ふーん…』
少し不思議な顔をしてから、席に座り直したのだった。
*
『さ、かーえろ』
皆が帰り支度を始める中、Aはもう帰ろうとしていた。
…というより、赤羽との「あの場所」に行こうとしていた。
「支度…早いですね」
前の席の奥田に話しかけられ、Aは頷く。
『うん!どうせ一緒に帰る人いないし、早く帰ってゴロゴロしたいからねぇ』
「そう…なんですか」
『うん。また理科わからない事あったら聞くねー!…っていうか、』
「?」
『まなみんから話しかけてくれたの初めて!!嬉し〜♪』
「あ…そうですね。カルマ君とずっとお話していたので、邪魔しちゃ悪いかと…」
『んーん、全然そんなことないよ!ジャンジャン邪魔しちゃって!赤羽君は別にいーんだよ!』
「…わかりました」
そう言って、奥田はクスリと笑った。
「ね〜、今の酷くない?」
『わっ赤羽君、いつから聞いてたの…⁉』
「最初っから。隣にいること、忘れないでよね〜」
『ごっごめん!別にそういう意味じゃ、あ、いやそういう意味なんだけど…じゃなくて、ですね、』
「いーって、そんなに焦らなくても」
赤羽は笑いながら言った。
Aちゃんって焦ったら敬語になるよね、と。
『む…。すいませんでしたー!じゃあね、まなみん!』
ばいばーい、と奥田に手を振り、Aはその場から立ち去った。
***
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うた担メンバーからの一言☆
潮田渚「僕…頼りないかもしれないけど一応 男だし、ちゃんと襲うことだってできるんだよ?」
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キャラメルここあ。 - 知念しおんさん» そこなのねw頑張りま〜す! (2017年1月10日 11時) (レス) id: d999431039 (このIDを非表示/違反報告)
知念しおん - キャラメルここあ。さん» カルマに髪乾かしてもらえる・・・ヤッター!♪ヤバい!ガンバ! (2017年1月10日 1時) (レス) id: 5a6224ac6a (このIDを非表示/違反報告)
知念しおん - キャラメルここあ。さん» どういたしまして!今日買ったよー!一冊無かったけど・・・。これからも更新大変だろうけどガンバ!私も頑張んなきゃww (2016年12月31日 1時) (レス) id: 5a6224ac6a (このIDを非表示/違反報告)
知念しおん - キャラメルここあ。さん» まじかwwラッキーだね!ヤバいよ・・・更新してない。他の小説ばっか見てたら1ヶ月以上たってたww (2016年12月28日 10時) (レス) id: 5a6224ac6a (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルここあ。 - 知念しおんさん» ありがとう♪知念ちゃんも頑張って!! (2016年11月9日 17時) (レス) id: ca69ecbf16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャラメルここあ。 x他1人 | 作成日時:2016年10月13日 17時