に。 7/14 描写一部付け足し ページ4
…間違いない。さっきから誰かに付けられている。
ひょっとしてストーカーか?
いや、それにしては気配を消すのが上手い…
それも、気を抜いたら見失ってしまいそうな程に。
・
まずい。”誰か”がどんどん近づいてくる…
咄嗟に手を組み、”神”に救いを求める。
いつもの闇のような深い穴が現れ、私はその中に無我夢中で——きっと我を忘れていたのだろう——飛び込む。
幾分かした頃、その穴から私は吐き出された。
・
此処はどこだろうか?全く見覚えがない。
近くには廃屋が立ち並び、人どころか猫一匹の気配すらしないほど閑散としている。
元々は集落だったのだろうか…?
・
あれ?急に目の前が暗く…
……くらくらしておなかが締めつけられたみたいにいたい…
化け物に対して恐怖すらも抱けないほどの強烈な飢え。思考すらもままならないようなひもじさ、飢餓。
———嗚呼、人というものはきっかけ次第でかくも獣のようになってしまうのだろうか。
おなかすいた
ああ、めがたくさんついたばけものがみえる…
なんでもいい、たべたい
瞬間、彼女はその化け物を捕らえる。
恍惚とした表情で化け物に
ぷちっとした音を立てて目玉が口の中で弾け、房水が喉に流れた。
おいしい
もっと食べたい
まだたくさん
さっきのばけものみえる
もっと
喰う
麗は呂律の回らない口でそう譫言のように呟き、逃げようとする化け物を掴みひたすらに喰らいついたのだった。
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山西 陽朔 - 面白い作品ありがとうございます。次回作に日蓮思想を題材にした作品を書くのはいかがですか?南無妙法蓮華経と唱えることで万人が成仏するという教えなら、日蓮上人の名誉さえ傷つけなければきっといい作品ができますよ。 (2023年4月30日 15時) (レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リム | 作成日時:2021年3月6日 13時