にじゅういち。 ページ23
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学校内の寮のようなところで目を覚ます。
少々ボロい…のかもしれないが、前に住んでいた教会の小部屋は更に古かったし気にするほどではないだろう。
さて、今日は久しぶりに教会に行かなければ。
欠伸を１つして、背中をのばす。そうだ、身長はもう少し伸びるだろうか？まぁ、祈るしかないな。
昨日行ったお店で流れていた曲を口ずさみながら、寝間着から洋服に着替える。
白と黒、どちらのワンピースを着ようか——。にしても髪色のせいだろうか、どうしても真っ白な服が多くなってしまう。
今日も結局白のオフショルダーのワンピースに決めた。制服も白だし、そろそろ色付きの服を着たいものだ。飽きてしまう。
髪をいつものように括って、部屋を出る。
やっぱり廊下も何だか古い感じだ。
まあ東京都立呪術専門高等学校の見た目がそもそも寺社のようだし——五重塔みたいなものもあったくらいだ——、仕方ないのだろう。
もしかすると寺社っぽい見た目にすることで無関係の一般人が入りづらいようにしているのだろうか？
むしろ”和”の雰囲気なのだから外国人観光客などの人が来てしまいそう。
あー、こんな所まで来る物好きはいるのかにもよるけれど…。
窓の外を眺めながら歩いているとラウンジ？のような所に出た。
「あれ、麗？」
「こんな朝早くからどこ行くのよ。」
ふと、後ろから声がかけられた。
『野薔薇ちゃん、おはよう。』
『ちょっと教会に。』
彼女は私についてどの程度知っているのだろう…？
もちろん教義自体にやましいところは無いが、五条先生にあることないこと伝えられていたら面倒だ。
世間ではどうやら宗教、というと”カルト”などのイメージから不信感を持たれているようだし。正しい教えを知らないなんて、可哀想。
そもそも”カルト”はもともと”儀式”や”崇拝”を表す語句なのに、どうして悪質な宗教を表すものになったのか？不思議だ。
「教会ぃ…？
随分とらしいわね。」
「まあ、行ってらっしゃい！」
らしい？何が言いたいのだろう。コミュニケーションってやはり難しいな。
『うん、行ってきます。』
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山西 陽朔 - 面白い作品ありがとうございます。次回作に日蓮思想を題材にした作品を書くのはいかがですか?南無妙法蓮華経と唱えることで万人が成仏するという教えなら、日蓮上人の名誉さえ傷つけなければきっといい作品ができますよ。 (2023年4月30日 15時) (
レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム | 作成日時：2021年3月6日 13時
