図星 ページ40
リュージ「あーもうこらタクミ！外着のままベッドに寝るなよ！トーイ！お前の部屋ゴミ多いぞ！外出せよ！マサキ！ボーッと立ってないで片付け手伝え！」
トーイの家にお邪魔してすぐ、リュージはトーイの部屋や俺らの様子を見て喚き散らしている。
タクミ「リュージやっぱりカーチャンみたい」
リュージ「いいから早くベッドから降りろ！」
トーイ「俺の部屋なのにリュージの部屋みたいになってんじゃんw」
マサキ「あれ、トーイそれ捨ててもいいの？」
トーイ「あー！ダメダメ！ったく、リュージお前何でもかんでも捨てんなよ」
リュージ「いらねぇだろこれ！」
トーイ「いるわ！ゲームに使うんだよ！」
部屋に入ってからまだ5分も経ってないのに、既にいつもの俺ららしくわちゃわちゃ賑やかになっている。
トーイ「リュージまじうるせぇ母親だわ」
リュージ「うるせぇって何だよ！お前らがだらしなさすぎんの！」
タクミ「でもこういう面倒見のいいところがモテる理由だよね」
トーイ「確かにタクミみたいなタイプとは相性いいだろうな」
タクミ「どんなタイプだよw」
トーイ「あれっ？そういえばリュージ、お前最近彼女できたよな」
タクミ マサキ「はっ！？」
タクミの言葉を無視して突如発したトーイの発表に、俺とタクミは驚きを隠せない。
リュージ「おま、今それ言うなよ〜」
マサキ「待って待って待って！え、リュージいつの間に！？」
タクミ「俺も今知った！いつだよ！」
リュージ「あーもうトーイのせいで！」
トーイ「おととい♡だよな？」
リュージ「もーお前マジいい加減にしろよ〜」
タクミ「え、一昨日！？マジで！？」
リュージ「そーだよ！わりーかよ！」
タクミ「いや、羨ましい」
トーイ「だからお前は爽やかに言い切るなw」
三人の会話をどこか話半分で聞いている俺。
リュージに彼女ができたということに驚いているのは勿論、なぜだかチクリと複雑な感情が混ざった。
トーイ「なーマサキ、今ちょっと嫉妬しただろ？」
リュージ「はぁ！？嫉妬？なんでだよ！」
マサキ「し、してないよ！なんで俺が！」
トーイの突然の振りに困惑しつつも、どこか図星を突かれた感覚。
トーイ「ちげえよお前ら。マサキが嫉妬してんのは、『なんでリュージは上手くいくのに俺は付き合えないんだ！』ってやつだろ？」
覗きこむような目を向けて俺に向かってトーイが言う。
リュージ「なんだそれ？」
マサキ「そ、そうだよ！何だよそれ！そんな事思ってないよ…」
続く
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作者名：苺ミルク | 作成日時：2017年4月28日 3時
