ラブソングなんて、似合わないよ… (ページ38)

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この気持ちは、何？ページ38

『では、時間差で入りましょう。個室に入ってしまいさえすれば、バレることもないと思うので^^;』

正常に働いていない頭を振り絞ってとりあえず返せたLINE。

危機感なさすぎるって思われても仕方ない。
けど、今の僕にはこれ以上良い案は出てこない。

『昌暉くんがそれで大丈夫ならいいけど。ありがとね、そこまでしてくれて』

梨々さんからの返信。

お礼なんて言われるような僕じゃないのに、、、

『こちらこそ、気を遣わせちゃってすみません…』
『その代わり、何でも話してください！遠慮はいらないですよ(^^)』

こんなこと言っても、今の僕じゃ、頼りないと思われるかな、、、

どうにか会う時までは、しっかりした僕に戻っていないと。

『ありがと、昌暉くん』
『昌暉くんになら、本当に何でも話しちゃうよ？笑』

僕の心を色んな意味でかき乱す梨々さんからの返信。

この言葉を、文面通りに受け取ってもいいのだろうか、、、
僕に感謝してくれて、何でも話してもいいと思ってくれていると受け取ってもいいのだろうか、、、

こんなに余裕がなくて、頭も働いていなくて、自信のない僕に、本当にそんなことを思ってくれているのだろうか、、、

思い込みだったら、恥ずかしいな、、、

でも逆にね、、、

逆に、もし本当に梨々さんがそう思ってくれているなら、

僕は本当に嬉しい。

胸の奥が熱くなる。

頼られているという嬉しさと、そんなことを口にしてくれる梨々さんを健気に感じてしまう気持ち。

体温が上がっているのが、
顔が熱くなっているのが、
鼓動が早まって苦しいのが、

自分でも全部分かった。

早く、会いたいな、、、

ふと気づいたら頭をよぎった思い。

え？

僕今、早く梨々さんに会いたいって思った？

この熱みを帯びた体の変化に耐えられないから、すぐにでも、会いたいと、、、

会ったらどうなるのかな。

熱が治まるのかな。

いや、想像してみたけど、

きっと治まりなんかしないよ、、、

むしろ、もっともっと、熱くなるんだ。
余裕がなくなるんだ。
胸が苦しいけど、きっとどこか嬉しいんだ。

そう、僕は今、梨々さんに会えたら、嬉しいんだ、、、。