【暗殺教室】想い交錯かえりみち【潮田渚】 ページ11
リク主: lebhaft様
***
赤羽「じゃ、俺こっちだから。バイバイお二人さん」
「あっ、赤羽くん帰っちゃうの!?」
赤羽「いやだって帰るために歩いてたんじゃん俺ら。それにさあ、毎日こうでしょ」
「いや、それはそうなんだけど....!!」
潮田「ま、また明日ね!!」
カルマくんが、ひらひらと手を振って曲がり角に消える。何やら不安げな紺野Aさんの視線を受けるその背中に、僕は確かに嫉妬していた。
僕たち三人は家が近い。いや、家のある方角が同じ、と言ったほうが良いだろうういい。とにかく僕たちは、毎日の帰り道を同じくしている。
元々、というか去年までは、方角が同じでもバラバラに帰っていた。特に紺野さんはクラスが違って大した面識も無かったし、そもそも一緒に帰る理由すら存在しなかった。だけど現在E組に入ってからは、殺せんせーの指示で三人揃って下校することになった。暗い道を女子一人は危険だなんだと捲し立てられては断れない。やはり理由もない。
それで、今日も今日とて一緒に下校。
幸か不幸かE組というクラスで一緒になった途端一目惚れした、この僕の心臓に大ダメージを与え続けている、というわけ。
でもきっと、彼女が好きなのは僕じゃない。
毎日毎日、若干僕や紺野さんより家が近いカルマくんと別れるたびに浮かない表情をしているから。
「...あの、潮田くん。溜め息....疲れてる?大丈夫?」
ハッとした。いつのまにか、カルマくんへの嫌な感情を掻き消そうと大きな溜め息を吐いていたらしい。
潮田「っご...ごめん!!大丈夫だよ、ちょっと暗殺について考えちゃってて...気にしないで」
まさか「紺野さんがカルマくんばっかり見てて嫉妬しました」なんて言えるはずもない。それにしても、どうにも情けない答えを返した。
「あ、えと....あんまり根詰めすぎないようにね」
好きでもない男子にまで向けられる、彼女の気遣いが心にしみた。
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きゃぱしち(プロフ) - lebhaftさん» ありがとうございます、残り2,3話くらいで頑張ってまとめます。とにかく頑張ります← (2015年7月15日 20時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
lebhaft(プロフ) - きゃぱしちさん» さすがです!!もう渚くんの作品、キュンキュンしまくりでした(*^^*)スガさんも楽しみに待っています!!更新頑張ってください♪ (2015年7月15日 20時) (レス) id: e0ccfa2f6b (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - かりんさん» リクエスト有り難うございます。信楽さん了解しましたゞ (2015年7月1日 16時) (レス) id: b4a42a33d8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - すごく面白かったです!リクエストでクグコクの信楽さんお願いできますか?よろしくお願いします! (2015年7月1日 14時) (レス) id: 2b81f9b15c (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - ゆず酒さん» ありがとうございます( ´∀`)お気に召したならよかったです。最初のほうは、貧乏性なので残しておきます← 更新頑張ります! (2015年6月29日 22時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃぱしち | 作成日時:2015年6月15日 6時