【暗殺教室】過去の現代文【赤羽業】 ページ2
リク主: かの様
***
ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。こんな土砂降りの中、いったい誰が来たのだろうとインターホンを確認する。その画質の粗い小さな画面に映っていたのは――
赤羽「紺野.....？」
『あ、カルマ？ごめん、雨宿りさせて貰いたいんだけど...』
クラスメイトの紺野A。俗に言う"悪友"って奴で、殺せんせーの暗殺ではよく協力してやっている。あのタコが引っ掛かるような罠とか、狙撃ミスのフォローとか。逆に紺野も、射撃での援護を手伝ってくれたりする。...これではむしろ"戦友"って呼べるな。
何でこんな夕方、しかも雨の中ここに？家はここからは結構離れていたハズ――そんな疑問を浮かべつつ、俺は玄関のドアを開けた。
「ありがとう、助かったー」
赤羽「何してんの、こんな時間に雨の中。家だって近所じゃないじゃん」
思い浮かべていた疑問をぶつけると、紺野は服の水滴を払いながら笑った。
「あっはは。あのね、ここの近くの古本屋って品揃え良いんだよね。それでホラ、この太宰とかドイルとか見てたらいつの間にか降ってきて...」
赤羽「天気予報見たらいいのに。今日、70%ぐらいだったんだけど」
「マジでか...。ま、本が濡れなきゃいいのさ。本用のバッグは防水加工済みのだから」
何だろう、俺と同じくらい頭は良いのに。どうしようもなく馬鹿だ。本馬鹿だ。
赤羽「お嬢さんとホームズが無事でも紺野はびしょ濡れじゃん、意味ない」
俺はバスタオルを渡して、鞄を大事そうに抱える紺野を玄関に上げた。
――――――
―――
赤羽「風呂場、そっちだから。着替えと傘は貸すし、シャワー浴びたらさっさと帰んな」
「はーい...なんか結構甲斐甲斐しいよね、カルマ」
赤羽「そうでも無いけど？あとでこの恩使ってパシるだけだから」
「うっわサイテー。せんせー、男子が酷いでーす」
赤羽「そういう冗談言ってると、ホントにあのタコ来るよ」
ぐっと押し黙って大人しく風呂場へ向かう。殺せんせーがノンフィクション恋愛小説書こうとしてるのは知ってるし、この現場を見られて俺とのアレソレを誇大して書かれるのは嫌なのだろう。俺だって嫌だ。何が悲しくて片想いを晒されなきゃならないんだ。
赤羽「.....狼に喰われるとか、これっぽっちも考えてないよね。紺野は」
"悪友"兼"親友"に、新たな項目を追加するにはどうすればいい？
古本ばっか読んでるなら聞かせてみなよ。昔の愚かな恋愛談をさ。
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きゃぱしち(プロフ) - lebhaftさん» ありがとうございます、残り2,3話くらいで頑張ってまとめます。とにかく頑張ります← (2015年7月15日 20時) (
レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
lebhaft(プロフ) - きゃぱしちさん» さすがです！！もう渚くんの作品、キュンキュンしまくりでした(*^^*)スガさんも楽しみに待っています！！更新頑張ってください♪ (2015年7月15日 20時) (レス) id: e0ccfa2f6b (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - かりんさん» リクエスト有り難うございます。信楽さん了解しましたゞ (2015年7月1日 16時) (レス) id: b4a42a33d8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - すごく面白かったです！リクエストでクグコクの信楽さんお願いできますか？よろしくお願いします！ (2015年7月1日 14時) (レス) id: 2b81f9b15c (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - ゆず酒さん» ありがとうございます( ´∀｀)お気に召したならよかったです。最初のほうは、貧乏性なので残しておきます← 更新頑張ります！ (2015年6月29日 22時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃぱしち | 作成日時：2015年6月15日 6時
