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今度は店員に問う。
縁下「これ一つで、いくらくらいですか？」
店員「えーと、コチラお値段は460円ですねー」
縁下「460....」
小さいからか、思っていたより高くない。よくあるストラップ程度だ。
縁下「じゃ、これ両方ください」
店員「かしこまりましたー」
「え!? ちょ、力っ？」
俺と店員のやり取りを聞いて驚いたらしく、咄嗟に小鳥の片方を篭に戻した。
「いいよ、こっちだけで！」
縁下「だって凄く悩んでたし......それに、可哀想じゃないか。そっちの仔が」
「うっ....」
篭の中を指して少しだけ弱々しいような声を出すと、彼女は二羽の小鳥を交互に見る。店員は、まさか高校生の男が言うセリフと思っていなかったのか、失笑した。
縁下「ほら、せっかく二羽仲良く出ていけるって思ってたのに、片方だけで........ねぇ？」
「うぁぁ......やめてよー.....可哀想..」
縁下「はい、そういうワケで二つください」
店員「ハーイかしこまりましたー」
最終的にオチた彼女が先程篭に戻した一羽を拾い、二匹合わせて店員に渡した。俺が千円札と二十円を出してお釣を受け取り、店を出る。
袋に入れずそのまま受け取った二つのぬいぐるみを見て、彼女はほっとため息をついた。その間にさりげなく見えた微笑みで、俺も安心する。余計なお節介かとも思ったけれど、喜んでくれたなら良かった。
休憩しようと近場のカフェに入る。平日休日に関わらず適度に客が入っている店で、ちなみに男子だけでも入れるような雰囲気だから木下たちと数回来たことがある。
席について、アイスコーヒーを二つ頼んだ。
「あぁー......外、暑かったね」
縁下「そうだね。休みなのに人少なかったし........ねえ」
「え？」
彼女のバッグを指さして聞く。
縁下「さっきの、見せてくれる？鳥の」
「あ、うん。いいよー」
縁下「ありがとう。...あんまり、店でじっくり見られなかったからさ」
二羽のぬいぐるみを受け取り、まず片方をテーブルに置く。そしてもう片方を吊るすようにして持ち、眺めた。
丸っこいフォルムの小鳥で、頭にある小さな輪っかにチェーンなんかを付ければ、ストラップにも出来るようだ。色は白と、テーブルに置いたのは真っ黒――
縁下「A、これ......色」
「あ、気付いた？カラスでしょ！」
そう言って無邪気に笑う。黒いほうをその手に乗せてやると、指先でそのクチバシをつっついた。
===3===→←【ハイキュー!!】デヰト日和とぬゐぐるみ 【縁下力】
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きゃぱしち(プロフ) - lebhaftさん» ありがとうございます、残り2,3話くらいで頑張ってまとめます。とにかく頑張ります← (2015年7月15日 20時) (
レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
lebhaft(プロフ) - きゃぱしちさん» さすがです！！もう渚くんの作品、キュンキュンしまくりでした(*^^*)スガさんも楽しみに待っています！！更新頑張ってください♪ (2015年7月15日 20時) (レス) id: e0ccfa2f6b (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - かりんさん» リクエスト有り難うございます。信楽さん了解しましたゞ (2015年7月1日 16時) (レス) id: b4a42a33d8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - すごく面白かったです！リクエストでクグコクの信楽さんお願いできますか？よろしくお願いします！ (2015年7月1日 14時) (レス) id: 2b81f9b15c (このIDを非表示/違反報告)
きゃぱしち(プロフ) - ゆず酒さん» ありがとうございます( ´∀｀)お気に召したならよかったです。最初のほうは、貧乏性なので残しておきます← 更新頑張ります！ (2015年6月29日 22時) (レス) id: 821cba77ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃぱしち | 作成日時：2015年6月15日 6時
