やらかさずに生きよう。ばーじょん2

ご！ ページ46

「ちょっ、透さん何やってくれてんですか！？」

距離を取ろうとするがお腹に腕が回ってて抜け出せない。

「駄目です、離しません。」
「ぎゃああ締め付け苦しいいいい」
「Aさんって抱き心地良いですよね。なんだか安心します。」
「うわん遠回しに太ってるって言われた傷つくー！」
「いえ、僕好みってことです。」

わーそんな返し方欲しくないいらない！
結局抜け出せず、キスマークについても恥ずかしくて触れられず、結局観覧車が地上に着くまでずっとこのままの状態であった。

ーーー
「楽しかったですね。」
「はい…楽しかったです…。」

車内にて漸くほっと一息ついていればキラキラした笑顔の透さんに話しかけられた。

大満足って描いてあるのが見えるよあむぴ、良かったね。私は精神疲労で今にも死にそうだよ、お砂糖甘過ぎたわ、糖尿病になりそう。

今日という長ーい1日を思い返しながら話をしていればいつの間にか我が家に着いた。
ああ愛しのマイホーム、これほどまでに我が家がオアシスに見えた事は無いよ！

それじゃー透さんまた遊びましょうねーという台詞と共に颯爽と帰ろうと車のドアに手をかけるが反対の腕を掴まれてしまった。

「透さん？」

どうかしたかと首を傾げれば、

「Aさん、最後にもう一度抱き締めさせて下さい。」
「え？」
「今日はまだ終わってないので僕の言うこと何でも聞いてくれますよね？」
「くそう、仕方ないですね…はい、どーぞうおっ」

透さんは私の腕を強く引っ張り私を抱きしめたのだが車内の為座席の間にはチェンジレバーがあって、更に抱き締められている為必然的に上半身を透さんに預ける形となった。

頭が透さんの胸に当たる。心臓の音が聞こえる…まさかあむぴの心拍音聴ける日が来ようとは…人生何があるかわっかんないよね！

なんて思っていればフワリと香る透さんの匂いに思わず透さんっていっつも良い匂いしますよねー私透さんの匂い好きなんですよ！と言ってしまった。

「匂いだけですか？」
「人としても好きですよ！」
「そうですか。それじゃ、男としては？」
「男としても透さんは良い男だと思いますよ！…小五郎さんには及びませんけど。」

そう言えば「毛利探偵にはまだまだかー…」とがっくり私の肩に項垂れた後で「いつか追い越してみせます。」と決意を新たにされた。

その後漸く解放されて無事に家に帰宅した訳だが疲労困憊が集ってお風呂に入った後は即バタンキューしたのだった。

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