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ページ40

「透さん、どうぞ。」

渡されたクレープを受け取る。
少し触れたAさんの手にまた鼓動が早くなる。

こうなった原因は…いや、全てのきっかけは少年探偵団の皆の何気ない一言からだった。

ーーー
「あ、そういえばさっきAお姉さんと昴さんが一緒にお家から出てくるの見たよ!」
「僕も見ました!仲良さそうでしたよね!」
「俺も俺も!」

ポアロへ遊びに来た少年探偵団の子供達にオレンジジュースをご馳走したら、Aさんとあの男が一緒にいるという情報を貰った。

「コナン君、詳しく教えてくれるかい?」
「え!?」

気まずそうにオレンジジュースを啜っていたコナン君に事情聴取を行うと、

「あー…す、昴さん、今日はAさんとデートみたいだよ?」
「デート?」
「う、うん。なんでもプラネタリウムに行くんだって。」

Aさん星が好きみたいで…とコナン君からの話を聞きながら苛立つ心を鎮めてみるがそれ以上に膨らむ腹立たしさ。

あの男とデートだってことを俺はAさんから何も聞いていない。その事がこんなにも苛立つものとは思わなかった。星が好きだというのも初めて知った。俺よりもあいつの方が好きな物を知っている事が気に食わない。

そう思ってたら持っていたグラスがパリンと割れた。しまった、どうやら少し力を込めすぎたようだ。

「安室さん大丈夫!?」
「あぁ、大丈夫。多分元から傷が入ってたんだと思うよ。」
「あっぶねぇな!」
「大丈夫?」
「怪我はありませんでしたか!?」
「うん。皆の所で割れなくて良かったよ。」

「あ、アハハ…」

引き攣る笑いをするコナンくんを無視して今晩Aさんに連絡すると胸に誓うのだった。

ーーー
「Aさん今晩は。今大丈夫ですか?」
『今晩は透さん!全然大丈夫ですよ!』

電話に出たAさんはいつも通りの様子で、その事に少し安堵感を抱きながら明日のデートについて話をしていると途中からAさんが無言になった。
疑問に思い問いただせば『いや、誰も。』と言った。

俺と会話をしているのに、今、あいつの事を思い出していたのか?

そう理解した瞬間、俺の中の何かがプツンと切れた。


***
ぽぽ様コメントありがとうございます。なんと、同志発見。そーなんです。好きでちょこちょこ動画見てます!

こあら様の応援が身に染みるこの頃です。ありがたや…!ちょっと私生活が忙しくて更新滞ってますが、更新停止には絶対しないので気長に持ってて下さい!

ー→←ゅ



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浄化の矢(プロフ) - 私はゼロの執行人がきっかけで安室さんが嫌いになりました。濡れ衣を着せられ苦しんできた過去があります。 (2021年7月28日 5時) (レス) id: 417c3b53ab (このIDを非表示/違反報告)
レモア - あの...カラオケで主人公ちゃんが歌ってた歌って「タイム トゥ セイ グッバイ」ですよね?私の姉がカラオケに行くたびにそれ歌うんですよ。しかも90点越えです。見た瞬間笑い転げましたよwしかも丁度姉が来たときでしたw えっと、これからも頑張って下さい! (2020年7月14日 16時) (レス) id: 6b7dbdc144 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - ジンさん、冷やし中華を差し入れって…w安室さん、……は? ってなったんでしょうね。あと、冷やし中華はマヨで食べると美味しいですよ! (2020年4月2日 0時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
ドーリー☆(プロフ) - 今更のコメントなんだけど、蚊の話めちゃ好き))) (2019年6月23日 13時) (レス) id: e7e2f8dfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ドーリー☆(プロフ) - 今更のコメントなんだけど、蚊の話めちゃ好き))) (2019年6月23日 13時) (レス) id: e7e2f8dfc2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田すだち | 作成日時:2018年4月24日 19時

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