やらかさずに生きよう。ばーじょん2

ゅ ページ39

車内の外に出ると透さんが隣に来た。
前回みたくまーたお手手繋がれるのか？と思ったら「Aさん、これを。」と普通にチケットを渡されそのまま手を繋がず歩く。おっと？

透さんと遊園地の中に入ってメリーゴーランドやコーヒーカップ、ジェットコースターに乗るが…透さん、待ち時間の間とかなんだか上の空だし距離が近くなると自然と離れる。んんん？

ちょっとちょっと、あれ効力あり過ぎじゃない？
友を信じて行動して確かに過度な糖分摂取は無くなって良かったけど…透さんがいつも通りじゃなくて少し心配である。

今もぼーっとしているので目の前で手を振ってみる。

「透さん、透さーん？」
「、はい。」
「さっきからずっとボーッとしてますけど大丈夫ですか？」
「ええ、大丈夫ですよ。」
「…。」

そう言ってまただんまり。可笑しい。可笑しすぎるぞ。あの台詞、やっぱり痛すぎた？それとも仕事が大変であろう中の休日に遊園地で疲れが来てるのかな…うっわ、どれもこれも申し訳ないぞ。やばい、胃がキリキリしてきた…！

透さんになんとか元に戻って欲しいと辺りを見渡せば丁度クレープのワゴンカートが見えた。

「透さん、あそこのクレープ食べて少し休憩しませんか？」
「…はい、良いですよ？」

透さんの腕を引っ張ってクレープのワゴンカートに並ぶ。

「いらっしゃいませ〜！」
「苺カスタードと、透さんは何にします？」
「チョコバナナでお願いします。」
「畏まりました！お客様、こちらカップルの方へのサービスでどちらかがほっぺにチューして頂ければアイスのトッピングが無料となります！もし宜しければしませんか？」
「まじですか。」

透さんの方を向くと「あ、いや…」と眉を寄せて苦笑いで肯定気味である。あむあむ、やっぱりいつもの感じじゃないね！いや全然良いんだけど…ごめんよあむあむ、嫌かもしれないけど私はやるぞ。

私は襟をグッと引っ張って背伸びして透さんの頬っぺにちゅーをした。

「え、」
「アイスのトッピングお願いします！」
「ありがとうございます！アイスは何味に致しましょうか？」
「私は苺で！透さんは？」
「え、あ、バニラで…」
「畏まりました！」

私、食い意地張ってるんです。
あむあむ許せ、アイスの為だ。

アイスのトッピングが無料になるならほっぺちゅーくらい大したもんでもない私は放心気味のあむあむを引き連れてベンチへと向かうのだった。

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ー→←じ

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