やらかさずに生きよう。ばーじょん2

よんじゅうに ページ24

「わー…きた。」

皆、遂に来ちゃったよ…。
え、何がって？そりゃー…と回想していたら急に電話が鳴った。

「うおっ、え、お、も、もしもし？」
『今晩はAさん。という事で今週の日曜日、お暇ですか？』
「は、はい…お暇でございます。」
『良かった。それじゃ今週の日曜、朝8時に迎えに行きますね。今回も僕の為にお洒落して来て下さい。ではまた。』
「え、あの！」

無情にもブチっと切られてしまった。

「透さーん…私土曜日に昴さんともデートするんですー。」

あむあむ同様連絡が来た。

うっわーとベッドに項垂れる。楽しみだけど楽しみじゃない。色んな意味で今週末私は死ぬかもしれないです。

ーーー

「それで？」
「今週の土日両方ともデートになりました。」
「モテ期が羨ましい限り。で、あむあむさんとは遊園地に行って、ママの方は何処に行くの？」
「昴さんとはプラネタリウム行く予定。」
「まさかのプラネタリウム。」
「お星様好きって言ったらそうなりました。」

良い安眠が出来るんだよねーなんて言ってるAにため息が出る。

Aはよく人間ホイホイする。最近それに更に拍車が掛かり、イケメンや美人をホイホイするようになった。

今週末デートすると言っていた相手であるあむあむさんって人は多分Aにゾッコンなのだろう。前回のデートでノックアウトされたんだと思う。そしてもう1人のママの方も気があると見た。どんだけホイホイしてるのかとツッコミたくなる所だ。

しかし悲しいことに恋愛事に対しての鈍感具合が凄まじい彼女は積極的にボディータッチやアピールをしてくる相手のことをまるで兄弟やペットがじゃれついてくるくらいの認識で見ているのだ。
聞いているこちらが切なくなってくる。プラネタリウムで良い安眠って…流石にそれは駄目だと思う。

「A、プラネタリウムでもし寝るとしてもせめてママの方に頭傾けなね。」
「え、なんで？」
「ママが可哀想だから。」
「確かに、了解！」

仲を深めようと模索してる彼にって事だがきっと正しく理解していないと思う。
のほほんとした顔をしているAを見ながら今後も出来る限りイケメン達の恋を助太刀しようと私は心に誓うのだった。

＊＊＊
という訳でデート編突入していきます、ドバドバ砂糖投下していくので宜しくお願いします。

埜山ノマ様コメントありがとうございます。嬉しいです、突き刺しちまったぜ…！今後もメッタ刺し出来るように頑張ります(語彙力)

番外編◇新一くん＆コナンくん→←番外編◇快斗くん嫉妬編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す