やらかさずに生きよう。ばーじょん2

さんじゅー ページ3

「Aさん、今暇？暇だったら今すぐポアロに来て！」
「え、なんで？なんかめっちゃデジャブ。すっごくいやーな予感しかしないんだけど。」
「すぐに来た方が良いよ。絶対に。」
「今すぐダッシュで行っきまーす！」

コナンくんがあんなに念を押したんだ。行かないとまた私に面倒事が降りかかるのだろう。
適当に服を…ああもう悩んでる時間が惜しい！以前透さんが買ってくれた服が目に付いたのでそれを着てちょっとだけ身だしなみを整えた後、急いでポアロへと向かった。

「お待たせしましたみんな大好きAちゃんの到着ですよー………すみませんやっぱ帰りまーす。」

「いらっしゃいませAさん、こちらへどうぞ！」
「Aさんこんにちは。折角なので何時ものように一緒にお茶しませんか？そんな端の席に行かなくて大丈夫ですよ。」
「Aさんを貴方のような胡散臭い人の隣に座らせる訳には行きませんね。それにAさんは貴方の為じゃなく、僕の為に店に来たんだ。僕らの交流の邪魔をしないで頂きたい。」

うん、入ってすぐのカウンター席に座っているコナンくんに事情聴取しよう。

「コナンくん、何この状況。」
「なんでか分かんねぇけど昴さんがポアロに来たんだ、それで安室さんと…。」
「それでこんな。おっま、何で私呼んだんだよ！？」
「話の中心人物がAさんだったから。」
「どうしろってんだよこのカオスな状況。私が来たことによってますますヒートアップしてない？火に油所の騒ぎじゃないよ、ガソリン振りまいてるよ。」
「上手いけど笑えねぇ。」

はははと乾いた笑いをするコナンくんを見ていたら急に腕を引っ張られた。おいこら離せ！

「Aさん、僕が選んだその服着てきてくれたんですね！凄く似合ってます。」

可愛い笑顔だねーあむあむ、腕はなせごら。

「わー…ありがとうございます、透さん。」
「透さん…？Aさん、貴方この男のことを下の名前で呼んでるんですか？」
「Aさんが僕のことをどう呼ぼうと貴方には関係が無いと思いますが？」

め、目線が、透さんに向ける目線が怖いよ沖矢さーん！

「あぁそうだAさん、今度また私の家にご飯食べに来ませんか？」
「わー…行きたいです。」
「Aさん、別にその男の家に食べに行く必要はありませんよ。言ってくれれば好きなものを僕がなんでも作りますから。」
「おや、Aさんが私の家にご飯を食べに来ようが貴方には関係が無いと思いますが？」
「貴様…ッ」


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