やらかさずに生きよう。ばーじょん2

さんじゅうきゅう ページ15

「悩んだんだけど暑いから冷やし中華にしてみたよ！」
「それにしたって頼みすぎですよどんだけ冷やし中華食べたかったんですか！？」

陳列する冷やし中華の壁に思わずツッコミを入れる。現在麺類全品20円引きセール実施中です。

「外の掃除した後に発注したんだけどね、あの日凄く暑くて冷やし中華にしちゃったんだよ。ほら見て、半袖やけしちゃったんだよ！これからは日焼け止め塗らなきゃだね。」
「無駄に女子力発揮しなくて良いので考えて下さいどーするんですかこの冷やし中華の山！麺類のコーナーだけじゃなくてサラダとおつまみのコーナーにも侵食してるじゃないですか！？」

なんで冷やし中華大量発注しちゃったの店長！麺類全品の筈なのに麺類が冷やし中華一択しかないので冷やし中華20円引きセールになっている。あまりにも攻めすぎだと思うよ！

「だって食べたくて…」

店長はあむぴじゃないから可愛くないよーはいさよならー。
こうしてしくしくと裏に引きこもった店長をスルーして煙草を補充してたら、駐車場にもはや見慣れた黒いポルシェ。

「いらっしゃいませー。」

ジンさんと目が合ったので取り敢えずスマイル0円を提供しといた。
2人は1周回って冷やし中華ゾーンへと向かった。

「おっ、冷やし中華じゃねーか。」
「…おいウォッカ、何だそれは。」
「へい、茹でた中華麺に冷たい甘酢をかけて上に薄切り卵やハム、キュウリなんかを乗っけて食べる日本の夏の定番の食べ物です。」
「…フン、折角だ。2つ入れとけ。」
「へい！」

こうして私は黒のジムリーダーに冷やし中華を売った。後日バイトに出たら「あの黒い服きた銀髪さんが残りの冷やし中華夜中に全部買い占めてったんだよね」と言われた。

何、結構美味しかったから組織の人達の差し入れに配ったとか？まさかそんな…いや待てよ、確か透さんからメールで「最近暑いですよね。余りにも暑いせいか今日上司から冷やし中華の差し入れ貰いました。」とか言ってた気がする。

「…まじか。」

ジンさん、酢醤油といい酸っぱいの好きだよね。
何、お酢が好きとか？OLかよ！

なんとも言えない気持ちに浸りながらドリンクの補充をしていくのであった。

＊＊＊
ハ二トン！様いやほんと今年の蚊めっちゃ痒いですよやばみつよし。しかもベープ付けてるのに死んでない…数日おきに噛まれます。なんだか奴の餌の気分ですよ！くっそおおお仕留めたらまたご報告します。

皆様も今年の蚊は注意さてくださいね！超絶痒いので！！

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