平凡な私の漂流記 (ページ5)

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ーんページ5

「改めて見ると…色凄いな！」

ドラゴンフルーツのようにピンク色のそいつを半分に切ってみると中は薄紫色だった。

「一口味見してから作ろう。」

一口分だけ切って口に運ぶ。
私は物凄く後悔したのだった。
匂いとは裏腹に口いっぱいに広がる苦味とエグ味。

成程、くっそ不味い！！

急いでコップに水を汲んで飲み込む。
「うええええ何この不味さ！？尋常じゃないんだけど！！！」

未だ口の中に残っている不味さをなんとかしようとリンゴを洗って口いっぱいに頬張る。

「こんりゃまじゅいりゃりゃんひぇぇ」

流石だよおばちゃん。
アンタの見立ての通り、こいつァ相当不味いやつだったみたいだぜ…！

林檎を食べきった後も残るエグ味に顔を顰めつつ、なんとか美味しくならないかとオレンジと一緒にジャムにしてみたけど、結果はご想像の通り。
私はまた唸ることとなったのだった。

後日おばちゃんに「あの果物不味すぎてやってられなかったわー」と報告しに行ったら、店先で白服の人達とおばちゃんが何か話していた。

おばちゃんが私に気づいて「ほらあの子」と指を指したらその男達は私の方へ向かってきてこう言った。

「海軍の者です、同行をお願い致します。」

…え……私、なんかした？

3.不味い果物はジャムにしても不味い。

「ええぇぇ…ちょ、おばちゃーん！私なんかやらかしちゃったの！？」

(私を可愛そうな物を見る目で見てくるおばちゃん。)
(その目はやめて、心が痛い！)

＋ここで唐突の主人公の設定＋

♀(21才)大学生の田舎民。
実家からチャリで1時間かけて登下校している。なので体力あり。容姿も体型も身長も普通。

趣味は料理。田舎育ちだから度胸あったり、肝座ってたりしてる。あと実家に畑がある為野菜作りとか御茶の子さいさい。主人公のワンピ知識は漫画の名前とテレビでたまーにやってる映画を見た…くらいしか無いです。