平凡な私の漂流記 (ページ1)

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こういう日記を書いたことが無いので一体どうやって書き始めれば良いものか悩んでかれこれ2時間が経ちました。

事が進まないので大雑把にこれまでのことをパッパと書いて日記をスタートしようと思います。

拝啓、私のママンとパパン…それからプリチーペッツの白いハムスターことモッツァレラへ。Aです。

どういう訳か、2ヵ月くらい前のあの日学校からの帰り道の途中で田んぼにチャリンコごと突っ込んだら別の世界に来ちまいました。

え、意味不明？私もです。
でも田んぼから頭引っこ抜いたら海水が綺麗な砂浜に居たので意味不明でも飲み込むしか無かったよ。

取り敢えずどう処理したら良いのか分からずボーッとしてたら心優しいおっちゃんが心配して声をかけてくれて、そのおっちゃん経由でここの酒場で働かせて貰ってます。
住む場所もご飯も仕事も貰えて、何から何まで有り難すぎて堪らないのでしっかり働こうと思います。

元の世界で私がどうなって居るのか全く分かりませんが、取り敢えず私は元気でやってるのであまり心配しないで下さい。

いつか元の世界に帰れると信じて私は強く生きていきます。
諦めたらそこで終了だと恩師が言っていたのだ！
フハハハハハハ！！

ーーー

丁度日記を書き終えた所でドアの開く音がした。

「っしゃっせー。」
「よぉAちゃん、いつものを宜しく頼む！」
「モロポさんこんにちは。少々お待ち下さーい。」

そう言って日記を片付けたついでにコップとビールを持っていく。

「奥さんにドヤされない程度にして下さいね。」
「わーってらぁ。そういやマスターは何処にいったんだ？」
「今お酒補充してます。」

1.諦めて開き直りました。

「そうだAちゃん聞いてくれよ…！」
「なんですか？」

(ようやく状況が落ち着いて周りを見渡せるようになってきたこのごろ)
(常連さんとの会話の間にしょっちゅう海軍やら海賊のワードが出てきているのが少し気になる所だなぁ。)