キャンジャニ∞の騒がしい日常【小説】 (ページ25)

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言い聞かせ、牽制ページ25

錦戸side

なんでよりによって俺と大倉やねん…

会長と同意見やわ。

つか、沙緒の同室！さっきの丸子とかいう先輩やんけ！

大丈夫か、沙緒…

さっき、会長に『ありすに手出したら、容赦せんからな！』とか言われたけど…

俺、沙緒以外のオンナ興味あらへんもん。
それに、あの人かて彼氏持ちやろ？

人のモンに手ぇ出すほど欲深くないねん

「じゃあ、行きましょうか。錦戸くん、大倉くん？」

そう声をかけられたものの、沙緒が気になってしゃーない。

現に、俺の背中で縮こまって震えとるもん。

このまま沙緒を置いて行きたくないけど、仕方ないよなぁ…

「りょ……亮、さん…」

「沙緒…」

「わたし…大丈夫、なので…行ってきて、ください。1人でも、行けます…」

「沙緒…！おまっ、1人でなんて行かさんからな！ええか、俺が戻ってくるまでここにおれよ！ええな！」

「や、でも…」

「着いていく言うたんやから行く！ええな、部屋行ってある程度のこと教えてもろうたらすぐにここ来るように。

それと、そこのヘニャヘニャしとるエクボ！！」

「へっ、僕ぅ！？」

同室の橙之内丸子。もとい、丸山隆平

この人には、さっきの華宮咲耶っちゅう人がおる。
せやから、沙緒には絶対に手ぇ出さへんと思うとるけど…

「ええか。ないと思うけどな、沙緒にちょっかいかけてみぃ。

首と胴体おさらばすんぞ、ゴラ…」

「ひぃぃぃいっ！？」

「亮さんっ！！そんなに言わなくても…」

「そんなことしませんよね？丸ちゃん」

「せせっ、せぇへん！絶対せぇへん！咲耶ちゃん信じて！」

思いっ切りドスきかせた声で脅しかけてやる。

ナメんなよ、これでも一応任侠の『錦戸組』の跡取りや

「じゃ、沙緒あとでな♪」

彼女の頭に手を置いて、軽く撫でてやる。

手を離してかつらを被った後に、部屋を出て行った。

「強者やな…」

誰かがそんなこといった気ィするけど、聞かんかったことにする