貴方とはとっても仲良くなれそうだわ ページ23
美紀side
「じゃあ、改めて聞くけど、質問ある?」
大広間の豪華なチェアに座りながら私は言った
足と手を組み、相手を見下すように背もたれに寄りかかり一年生を見る
私の圧力…あるいは魅力に負けたのか、沙緒と亮ちゃん(勝手に呼んじゃった♪)は少し下がった
でも、1人。
私の挑発的な態度に負けず、手をあげる
「どうぞ?大倉君?」
彼の獲物を見つけたような眼を見つめ、微笑む
「では、単刀直入にお聞きします。貴方が…美紀様が噂の学園の女王様ですか?」
私の微笑みに返すように彼女…いや彼はニヤリと嗤った
「えぇ…大正解よ♪」
「!!やっぱり…!私…美紀様に憧れてこの学園に入学したんです!」
顔を赤らめてパァァ…と笑顔になる彼。
私に憧れ…?
学園の女子からは憧れを持たれる事も多いが、男から言われたのは初めてだ
「だから…貴方もとても悪い女なのね?倉子?」
私は彼、つまり大倉忠義ではなく、緑川倉子、彼女に問いかけた
「はい!…仲良くしていただけますか?」
彼女は濁った瞳をキラキラさせながら私に手を伸ばした
私は彼女の手を取る
「勿論良いわ。貴方とはとっても仲良くなれそうだもの♪
でも…学園内では不仲のような演技をしてくださる?
その方が貴方の性悪さに磨きがかかるわ♪」
いつも持っている黒い扇子で彼女の顎を上にあげる
世で言う「顎クイ」だ。
「勿論♪光栄ですわ、美紀様」
妹のような存在ができたわ…
ずっと欲しかったのよ…妹のようなメンバーが。
倉子が満足そうに席に戻った後、私は隣で拗ねている彼氏の方を向く
「なぁに?章ちゃん。拗ねちゃった?」
扇子で彼の小さい顔を扇ぐ
「だってぇ…あいつだって男やで?嫉妬するわぁ…」
上目遣いで目をウルウルさせて私を見る彼。
そんな目で見られたら私だって…///う…///
林檎のように赤く染まった頬を扇子で隠す
そしてチワワのような彼の唇に自分の薔薇のように赤い唇を重ねた
「美紀ちゃんのリップ、ちょっと付いてもうた…」
そう言い彼は顔を赤らめ、満足そうに微笑む
さぁて…他に質問はあるかしら?
席に座る一年を見ると、1人、手をあげる『女の子』がいた
その名は…九条美咲。
アリスが選んだ女の子だ
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吉野ありす(プロフ) - ▽美紀▽さん» OK!楽しみにしてるね! (2018年8月12日 21時) (レス) id: 4ab8a2a315 (このIDを非表示/違反報告)
▽美紀▽(プロフ) - 吉野ありすさん» 本当!?じゃあ、完成したら一番に教えるね! (2018年8月12日 21時) (レス) id: 86ac183c23 (このIDを非表示/違反報告)
吉野ありす(プロフ) - ▽美紀▽さん» え!?そうなの??また、参加しようかな〜! (2018年8月12日 21時) (レス) id: 4ab8a2a315 (このIDを非表示/違反報告)
▽美紀▽(プロフ) - 吉野ありすさん» でも、何だかんだ言ってジャニーズの募集企画を作成中の私←← (2018年8月12日 21時) (レス) id: 86ac183c23 (このIDを非表示/違反報告)
吉野ありす(プロフ) - ▽美紀▽さん» やっぱりそうなるよね〜笑笑 (2018年8月7日 13時) (レス) id: 4ab8a2a315 (このIDを非表示/違反報告)
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