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「…で、ぶっ倒れた」
全部、全部、聞いた。
彼が告げた事実を信じきれなかった私は
彼に証拠を見せろと迫った。
仕方なく、背中にある内蔵型充電器を開くと
驚いた私が気絶。
だる、私かなりだるいやつじゃん。
「ごめんね、けんちゃん。本当ごめんね」
「…Aの介抱はもう慣れたわ」
「ちがうの、…信じれなくてごめんね」
「…ええって、」
よしよし、とけんちゃんが私の頭を撫でる。
ほら、これが好きなの。
「…それより、もう一つ大事なこと話してもええか?」
「うん、もう何聞いても大丈夫。」
「…俺もAのこと好きやで」
「うん」
「…もし俺がアンドロイドでもええなら、付き合ってください」
「、うんっ、よろしくお願いします」
優しく、力無く
ふにゃっとけんちゃんが笑った。
「寒いでしょ、服着よう。ほら、着れる?腕通そうか?」
「…ロボットやて分かった瞬間にこれか(笑)ひとりで着れるわ!」
「ふふ、やっぱりけんちゃんは、けんちゃんだ」
こうして笑い合えてたら十分、十二分だね。
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作者名:葵 | 作成日時:2017年3月6日 20時