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『はい、オッパ。狭いかもしれないけどどうぞ。』
JM「ありがとう。お邪魔します。」
セミダブルサイズのベッドに2人で寝転がる。グループの中でも背が低い方の私たちとはいえ、大人2人が並ぶとその距離は必然的に縮まって。
でも、
JM「今の時間くらいは独占してもいいよね。」
腕が背中に回され伝わる体温がさらに高くなってしまえば、セミダブルのサイズもちょうどいいのかもしれない。
『ふふ、じゃあ私も。今ジミニオッパのこと独占できるのは私だけですね。』
JM「今のセリフをジョングガに聞かれたら僕は無事ではいられないよ。」
少し高めの声が耳に触れてくすぐったい。今日何度目かのジミニオッパの体温を感じるために、同じように腕を回す。
あったかくて、トクンと刻まれる心臓の音が心地よくて。
JM「怖い夢は何歳になっても嫌だけどさ、今日だけは感謝しようかな。Aと同じタイミングで見るなんてなんだか運命みたいじゃない?」
『んー確かに。オッパが私と同じ日に見てくれてよかったの、かも…。』
嫌なこともプラスに捉えてくれる優しいジミニオッパ。今夜 私を襲った黒い夢の記憶はもうなくなっていた。
JM「それに、僕はこうしてAと一緒に寝られて嬉しいよ…なんて言ったらバチが当たっちゃうかな。」
『私も嬉しいって思ってます、だからおあいこ。今日のことは2人だけの秘密にしましょう?』
そう言って私より少し上にあるオッパの顔を見上げると、「そういうことにしよっか」と、微笑んでくれた。
会話がなくても心地いいこの関係。家族みたいな、家族よりももっと大切な、そんな大好きな関係。
再び襲った眠気の中、ぼんやりとあることを思いつく。私の不安が消えるまでそばに居てくれたお礼とジミニオッパが安心して眠りにつけるように思いを込めた、“ソレ”。
抱きしめられた体を少し離し、ジミニオッパのおでこにそっと唇を寄せ体温を残した。
JM「っ……?!」
『…オッパがよく眠れるように、おまじない、です。おやすみなさいっ。』
久しぶりの自分からのぽっぽはなんだか少しだけ恥ずかしくて、オッパの胸に顔を埋め目を閉じた。呼吸をするたびにする甘いにおいが顔を熱くさせる。
そこから私が意識を手放したのはすぐの話。
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美紀 - BTS大好きですテテオッパとグクオッパ寄りのオール担当です最高ですコロナウイルスと温度変化で体調不良になりやすいので気をつけてくださいね (2020年12月12日 8時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬 | 作成日時:2020年12月10日 22時