七色と紅色と (ページ13)

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『…はぁ。』

オッパたちがいる控え室の前で大きくため息を繰り返す。いやいや、何を緊張しているのA。コンサートの時は目の前で着替えができちゃうような仲じゃん。もう家族のようなメンバーたちじゃんか。

よし、大丈夫。

ガチャリ＿＿

JM「あっA、着替え終、わ…」

『…トッ、トリックオアトリート！おいしいお菓子たっくさんくれなきゃいたずらしちゃう、ぞ…？』

騒がしかったのが嘘みたいに静まり返る控え室。気まずいすぎる。ねえオンニ、やっぱり駄目だっ

JN「好き」

…………え？

JN「お菓子？何が欲しいの？オッパが100000000ウォン分買ってあげる。」

NM「今から走って買いに行ってくるから今すぐ食べたいもの教えて。」

YG「A、明日俺の作業室に来い。お前の好きなケーキ買っておいてやる。」

HS「駄目ですよヒョン、そのケーキは俺が今日買い占めてきます。」

JM「新しくできたドーナツ屋さん、今度二人で行こうね。僕とデート。」

TH「ねえA、今夜おれと一緒に部屋でおやつパーティーしよう？マカロンたくさん買ってきてあげる。」

こ、これは一体。オッパたちの怒涛のお誘いに圧倒されながら後ろを振り返ると、ウインクをしてこちらを見ているテリオンニ。

15分前、

TR「ねえA、ハロウィンの時に言うセリフ知ってる？」

『とりっくおあとりーと、だっけ？』

TR「そう！それをオッパたちにかわい～く言ってごらんなさい。たくさんお菓子買ってくれるわよ。」

『いっいやいや。無理、恥ずかしい！』

ただでさえこんな格好をしているのにそれはレベルが高すぎる。ARMYの前で愛嬌をするのとは訳が違う。

ただここで問題が一つ。私は食べ物の誘惑に弱い。激弱だ。

TR「こんっなにかわいい格好しているのに勿体ない。一年に一回なんだからたまにはいいんじゃない？」

『でも、』

TR「絶対に喜んでくれるわよ、大丈夫。」

と、そんなやりとりをしてこの控え室に来たわけですが。予想以上の盛り上がりを見せるオッパたち。それを見て満足そうな笑顔をするテリオンニ。オンニ、さては面白がってますね。

でもさっきオッパたちが言ったことが本当なら、私はしばらくスイーツバイキングし放題なのではないだろうか？アッ、ハロウィン最高かもです。恥ずかしかったけど。

しかし、騒がしいオッパたちの後ろでどす黒いオーラを放つ人物がいた。…ジョングクさん？
　
　
　