って君は【Taiga.K】 (ページ8)

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epiSode 8 ページ8

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家に帰り、制服を脱いで一息つくと携帯に通知が来ていたことに気付いた。開くと、先輩からのメッセージ。

おうちついた？の一言。私は子供か。

着きました！今日はありがとうございました、と笑顔の絵文字付きで返してみる。

男の人との連絡なんて慣れないから、どんな風に返したらいいのかわからないけれど、当たり障りのない感じでいいだろうか。

返信をすると直ぐに既読マークがついて、可愛らしくて愉快なスタンプが送られてきた。思わずふふっと笑いを零しつつ、アプリを消そうとした時。

『月曜、Aちゃんのクラスにも遊びに行くね』

一切予想していなかった言葉に首を傾げる。美術室以外で会うだなんて思ってもいなかったけれど、同じ学校なのだし会っても不自然ではないのか。

確かに次に会う予定は水曜日、4日も空いてしまうから早めにまた会えるのは嬉しいかもしれない。＿＿何故嬉しいのだろうか。

わーい、と言っているような動物のスタンプを返したところで、晩御飯に呼ばれ携帯を置いた。

ご飯を食べてお風呂から上がり、今日描いた先輩の絵を机に広げる。まだ色を乗せていないけれど、初めて描いた相手にしては大分特徴を捉えられていると思う。

何より、先輩が目を輝かせて心の底から絵を褒めてくれたのが嬉しかった。第三者目線で素直な感想を貰える機会は中々少ないから。

また、先輩が笑って褒めてくれる顔が見たい。

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