Jの女の子 4

最後のステージへ 1 ページ12

EXシアターで開催されていたサマステ。

この公演が終われば顕嵐ちゃんがトラジャを離れることを薄々気づいてた。

マネ「10月舞台決まったから！これ内容なー」

マネージャーが一枚の紙を机に置くとメンバーは黙ったままだった。

「今回、MADEも一緒だね」

TJ「･･･」

一番悲しい顔をしたのは顕嵐ちゃんだった。

9人の名前しかない。10人グループなのに。

美勇人「ごめん。俺と顕嵐リハあるから抜けるね。あとまた連絡する」

如恵留「うん。頑張ってね」

「みゅう。顕嵐頑張って」

2人を見送ると黙る弟組。海人は泣きそうだった。

「仕方ないよ。ほら顕嵐ちゃんだけほかの仕事決まっただけかもよ！それで、、」

宮近「違うよ。」

「え、、、？」

閑也「顕嵐はLove-tuneとして活動していくことになったんだよ。」

分かってるよ。言わないでよ。

拡輝「最近9人でしか雑誌の取材受けてないだろ」

朝日「なんかやりきれねーな」

無言の楽屋。初めてこんな重い空気になったのは。


Travis Japanが結成してから10人で頑張ってきた。

辛いレッスンも9人が居たから頑張れた。

弟組のしーくん、宮近、うみ、朝日は顕嵐ちゃんとずっと一緒だったから余計に辛いと思う。

龍也「顕嵐の事は一旦考えるの辞めよ。今ある仕事を精一杯やろう。じゃなきゃお客様に失礼だし先輩にも迷惑がかかる。」

「でも、、、やっぱり、、、」

如恵留「A、、、、」

「なんで、みゅうはどっちもなのに顕嵐ちゃんだけLove-tuneなの！？トラジャが大好きって言ってたのに、、、今までなんだったんだよ、、、(泣)」

如恵留「A。顕嵐だってきっとトラジャが大好きだよ。でも仕事は選べない。事務所が阿部顕嵐はTravis JapanじゃなくてLove-tuneって言えばLove-tuneに行くしかない。顕嵐だってきっと辛い気持ちを隠してる。弟組が一番顕嵐の事は分かってるじゃないの？ずっと一緒だったのに。顕嵐の味方してあげられるのはお前ら５人じゃないのか？」

海人「そうだけど、、まだ理解しきれない。」

閑也「正式に抜けるって言われないままトラジャじゃ無くなるなんて理解出来ない」

拡輝「ファンの子も動揺してる。でも俺らが不安がってても仕方ないだろ。」

「なんでそんな、、、大人なの、、、」

龍也「Aは泣きすぎ。顕嵐がこの世界から居なくなる訳じゃないんだから。同じジャニーズJrとして活動できないだけだから」

最後のステージへ 2→←初ラジオ 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す