求婚...年の差３ (ページ47)

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４７話目ページ47

「あ、仕事ね、開発メンバーから外してもらったよ。」

「そう...かよ。頑張ってたのにな。」

睡眠不足になる位頑張ってたのを知っていた俺は、複雑な心境になる。

「そんな顔しないで、この子達の方が大事だし、開発なんていつでも出来る！」

「予定外にガキ出来ちまって...。俺がしっかりして「私は嬉しいよ！大好きな勝己兄ちゃんの赤ちゃんが２人も...居るんだもん。」」

幸せそうな顔で微笑み、「ねー？」と話しかけた。

「で、もう１人の子はどうなんだ？」

「超音波で診てもらったら赤ちゃんの袋が大きくなってるんだって！育ってるんだよ、ちゃんと。だから心拍が見えたら退院して良いって！」

「んな大事な事、先に言えや！そうか、育っとんのか...。」

椅子に腰を下ろし、俺は安堵のため息をつく。

それから２日後にAから...とんでもないLINEが届いた。

「心拍見えたよ！でね、かなり驚きなんだけど...赤ちゃんの袋の中に心拍が２つ見えて...何と！三つ子ちゃんでした！」

超音波の画像も送ってきていて、俺は驚きの声を上げる。

「なっ、どうした、爆豪！？Aちゃん大丈夫か！？」

「大丈夫も何も...三つ子...だとよ、切島。」

超音波の画像を拡大して目の前に突き出しながら言った。

「１、２、３...うぉぉ！３人居る！！やったな、爆豪！おめでとう！！」

「抱き着いてくんな、うぜぇわ！」

無事に退院したAと予定よりも早く入籍し、一緒に暮らし始めた。

「んな事すんな！座ってろ！何かあったらどうすんだ！！」

「せ、洗濯干してるだけでしょ！動かないと太りすぎるんだからね！」

Aが何かをする度、心配で仕方ない俺は後をついて回っている。

ガキは順調に成長して、まだ６ヶ月なのに普通の臨月以上の腹のでかさ...。

小柄な体型も手伝って、物凄く大きく見えた。

「あ、動いてる！勝己兄ちゃん、ここ！動いてるよ！」

「お、暴れとんな。こっちも動いてねぇか？」

「うん、動き出したね。あはは、こっちも！」

ソファに座り、飽きる事無く２人で腹に手を当てて笑い合う。

「もっと大きくなったら、私のお腹の中で３人暴れるのか。想像出来ない〜。」

「それを感じれんのが母親の特権じゃねぇか？その前に体もつんか心配するわ。」

「そんなの気合いで何とかなるでしょ！心配し過ぎだよ！」

丸々とした腹を見つめ、腹を撫でる俺の手に手を重ねてくる。

その表情は優しい母親そのもので...俺は大きく頷いた。