求婚...年の差３ (ページ41)

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４１話目ページ41

「クソガキ、いくつになったんだよ？」

「クソガキって...２歳ちょいやで。」

小さな可愛らしい一戸建ての家に着くと、そそくさと俺の手から降り、麗日にまとわりついていく。

「あ、あの...ピ、ピンキーさん...。」

「てめ、いい加減に離してやれや。困ってんだろが。」

ギュウと腕を絡ませている芦戸の背中を軽く押した。Aは相変わらず緊張している様子で、眉を情けなく下げている。

「あ、ごめたん、ごめたん！ピンキーこと芦戸三奈です！宜しくね〜。」

「私は蛙吹梅雨、梅雨ちゃんって呼んでね。」

蛙吹が恒例の挨拶をすると、Aはぺこりと頭を下げて自己紹介をした。

「はい、はい、入って〜。デクくん、もうすぐ帰るって連絡来たよ。はぁ、暑い〜。」

麗日はそう言いながら家に入って行き、それに続いて女共も入って行く。

「か、勝己兄ちゃん、どうしよ？」

「どうしよもこうしよもよ...とりあえず入っちまえ。」

「う、うん...。」

Aと家の中に入ると、酒や酒の肴がてんこ盛り、リビングのテーブルに並べてあった。

「爆豪は何飲むの〜？私が作ってあげよう！」

「んだ、この酒の山は...？」

「Aちゃんはまだお酒飲めないわね？」

「あ、はい。お酒はまだ飲めないです。」

空いているスペースに腰を下ろし、所在なさげにその隣にAも座り込んだ。

「ねぇ、爆豪は何飲むのって！！」

「相変わらずうっせぇ女だな！焼酎のロックで良いわ！」

「Aちゃんはコーラで良いかな？」

麗日がコーラのペットボトルを手渡しながらニッコリと微笑む。

「おい、これは何の騒ぎだ？何かあったんかよ？」

「別に何にもないんやけどね。たまには思い切り飲むぞ！ってなって...。Aちゃん、緊張せんでええよ？」

Aの頭を撫で、麗日はおもちゃで遊んでいるガキの所に行った。

「はい、爆豪！Aちゃんも飲み物貰った？よし！じゃあ乾杯〜！！」

ハイテンションでグラスを合わせてくる芦戸に苦笑いをして、グラスに口をつける。

「遠慮せずに食べてね、Aちゃん。欲しい物があれば取るわよ？」

「あ、ありがとうございます、つ、梅雨...ちゃん...。」

そう言ってAは顔を赤くし、モジモジと俯いてしまった。

「あはは、Aちゃん可愛い〜！ねぇ、何歳なの〜？」

「あ、18、今年で19になります。」

「若っ！ねぇ、爆豪の何処が好き〜？」

「えっ、ぜ...全部...です。」

芦戸は俺の肩を叩き「この幸せ者〜！！」と叫んだ。