求婚...年の差２ (ページ7)

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７話目ページ7

「...きっつ！この制服、誰んだよ！」

シャツも上着も肩がかなりきつい。

デクに文句を言うと「かっちゃんのだよ。」と苦笑いする。

「あの頃よりもかなり体が大きくなったからね、お互い！」

「こんな事もあろうかと、爆豪くんの家に行って、お母さんに借りてきた。...爆豪くんて...ブッフォ！お母さんにそっくり...やね！」

丸顔が...１人で言って、１人で笑い出した。

「ケンカ売ってやが「僕も着替えるよ！」」

「は？てめぇも着替えんのか！？」

「１人で居るよりも、２人の方が怪しまれないと思うから。」

デクも着替え終わり、どうやって校内に潜入するつもりなのか...俺はデクに聞く。

「このまま正面突破じゃ...雄英バリアーが作動するだけ...じゃねぇのか？」

「大丈夫！ちゃんと他にも協力者が居るから！」

デクはそう言うと、スマホを取り出し何処かに電話をし始めた。

「はい、制服に着替えました。今から向かいます。」

「何処に...電話したんだよ？」

「ん？行けばわかるよ。じゃ、かっちゃんはこれを被って！」

「あ？...カツラ？」

ポケットにスマホをしまって、俺に手渡してきた物は...長髪のカツラ。テレビの中からはい出てくる女...を想像してしまうような長さだ。

「僕が背負って校内へ行く。これなら顔まで隠せるし、咳の真似でもすれば、病人にしか見えないだろ？」

「てめぇはどうすんだ？てめぇだって、面割れてんじゃねぇかよ？」

デクの出した提案に若干のイラつきを覚えながら...頼るしかねぇかと諦める。

「僕は...眼鏡をかけて、如何にも口に個性あります！的なマスクを付けるよ！髪は...これで整える！」

そう言いながら取り出したのはワックス。

「デクくん、こっち向いて！」

丸顔はそれを手に取ると、手際良くデクの髪をを整えていった。

「その髪型...。」

デクの髪を見て、俺は...嫌な思い出が蘇る...。

「アハハ！ベストジーニストみたいにしてみた！ブッフォ！！」

「かっちゃんは...見たくもないだろう...けどね。」

「てめぇら...俺をディスってんじゃねぇよ！！助けに来たのか、からかいに来たのか、どっちなんだよ！！」

七三分けにされたデクの頭をグシャグシャにしながら叫んだ。

「も、かっちゃん、遊んでる暇は無いよ！」

「爆豪くん、早くカツラ被って！」

まだまだ文句を言い足りなかったが...それを飲み込み、俺は長髪の気持ち悪ぃカツラを被った。